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梅原猛の『歎異抄』入門 PHP新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | PHP研究所/ |
発売年月日 | 2004/06/02 |
JAN | 9784569632674 |
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梅原猛の『歎異抄』入門
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商品レビュー
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7件のお客様レビュー
題名のとおり『歎異抄…
題名のとおり『歎異抄』の入門書として好適な一冊です。前半は著者の『歎異抄』論が展開され、その中で自然と『歎異抄』の主要な章が読めてしまいます。後半には『歎異抄』の全訳が収められており、新書サイズに中身がギュッと詰まっています。とてもお買い得です。
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(2016.05.10読了)(2005.02.12購入) Eテレの「100分de名著」で『歎異抄』が取り上げられたので、この機会に積読中の親鸞関連の本をいくつか読んでしまうことにしました。手始めにこの本です。 本のタイトルに著者名が入っているので、驚きますよねえ。編集者の発案だと...
(2016.05.10読了)(2005.02.12購入) Eテレの「100分de名著」で『歎異抄』が取り上げられたので、この機会に積読中の親鸞関連の本をいくつか読んでしまうことにしました。手始めにこの本です。 本のタイトルに著者名が入っているので、驚きますよねえ。編集者の発案だとは思いますけど。ふつうは気恥ずかしくて、断るとは思いますが、残っているわけだから。 ほかの同種の本とは一味違うよ、ということなのでしょう。 第六章に『歎異抄』の原文と現代語訳がついています。そこだけだと、80頁弱ですので、比較的手ごろに読むことができます。 入門とうたっているので、『歎異抄』を読むにあたって知っておいたほうが良いと梅原さんが考えた部分が、第一章から第五章まで、120頁ほどにわたって書かれています。 親切で分かりやすいのではないでしょうか。 親鸞の浄土真宗に至るまでの仏教の話や、法然、親鸞、唯円のことについても述べられています。唯円は、『歎異抄』の著者であろうといわれている方です。 唯円は、親鸞が常陸の国にいたころの弟子というのが一般的な説のようですが、梅原さんは、得意の想像力を駆使して、親鸞の娘さん(覚信尼)が結婚した相手の方(禅念)が再婚で、その連れ子ではないかと推測しています。生まれは、京都周辺なのではないかと。 『歎異抄』は、書かれたのちに一般に流布したものではなく、宗派内資料として、浄土真宗のお寺(本願寺)に秘蔵されてきたものということです。 浄土真宗の関係者に流布すると誤解を招く内容が含まれているためということです。 親鸞の教えは、「阿弥陀の本願を信じ念仏を唱えれば、極楽浄土に行けますよ」ということのようです。ほかのことはあれこれ考えることはありません。 【目次】 第一章 『歎異抄』わが心の恋人 第二章 「専修念仏」への道 第三章 法然、親鸞、そして唯円 第四章 道徳の延長線上に宗教はない 第五章 弥陀を信じた親鸞の究極の境地 第六章 現代語訳『歎異抄』 解説 『歎異抄』成立の秘密に迫る推論 山折哲雄 親鸞に関する年表 ●親鸞の文章(17頁) 法然お言葉はたいへん明晰で、透明で、わかりやすい。 それに対して弟子の親鸞の言葉となると、そこにはおそらく、どのような日本の学者や宗教家の言葉にもないような重く淀んだ言葉の響きがある。 ●親鸞と『歎異抄』(18頁) 『歎異抄』をもって親鸞の著作を代表させるわけにはいかず、『歎異抄』を読みこなすことが直ちに親鸞の思想を理解したというのは、いささか危険な考えだといってよかろう。 ●『般若心経』(92頁) 『般若心経』は人間に、心の執着を捨てて無になれ、無の心、自由な心になれと教える経典であるが、経典は、多くはなくなった縁者の追善供養のために読まれるのである。つまり、六道をさまよう亡者の霊に、執着を捨てて成仏せよと勧める経典なのである。 ●南無阿弥陀仏(153頁) 阿弥陀さまは、悪人救済という不思議な誓いを立てられ、そのために、誰でも覚えやすく唱えやすい「南無阿弥陀仏」という名号を考え出されて、その名号を唱える人を必ず極楽浄土に連れて行こうと約束されたのであります。 ☆関連図書(既読) 「歎異抄」釈徹宗著、NHK出版、2016.04.01 「歎異鈔」唯円著・梅原真隆訳、角川文庫、1954.10.05 「歎異抄」杉浦明平著、岩波書店、1983.10.18 「出家とその弟子」倉田百三著、角川文庫、1951.08.20 ☆梅原猛さんの本(既読) 「仏像」望月信成・佐和隆研・梅原猛著、NHKブックス、1965.04.20 「続・仏像」望月信成・佐和隆研・梅原猛著、NHKブックス、1965.10.20 「湖の伝説」梅原猛著、新潮社、1977.01.05 「空海の思想について」梅原猛著、講談社学術文庫、1980.01.10 「水底の歌(上)」梅原猛著、新潮文庫、1983.02.25 「水底の歌(下)」梅原猛著、新潮文庫、1983.02.25 「ヤマトタケル」梅原猛著、講談社、1986.01.20 「ギルガメシュ」梅原猛著、新潮社、1988.10.15 (2016年5月11日・記) (「BOOK」データベースより)amazon 「善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」。強烈なパラドックスを含むこの成句で有名な『歎異抄』。その一言一句から発せられる「毒」と「薬」は、時代や階層をを超え、人々の魂を揺り動かしてきた。親鸞の純粋なる信仰を、直弟子唯円が大胆率直に記述した『歎異抄』の魅力はと何か。わが国で最も優れた宗教書であると絶賛する著者が、その真髄をあまさず語る。法然と親鸞、親鸞と唯円という師弟関係を通して浮かび上がる独自の世界。道徳の延長ではない宗教の本質を抉る。原文と現代語訳、年表付きの決定版。
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西洋哲学の行き詰まりから、 その思想に基づいた近代とその果ての現代もまた行き詰る。 若い頃、西洋哲学を研究しており、、 それを日本に根付いた東洋的な思想で打開しよう、と考えた 梅原猛さんに興味を持ったので、 読みやすそうな本を選んで、読んでみました。 当時の僧の偽善を謗り、人間...
西洋哲学の行き詰まりから、 その思想に基づいた近代とその果ての現代もまた行き詰る。 若い頃、西洋哲学を研究しており、、 それを日本に根付いた東洋的な思想で打開しよう、と考えた 梅原猛さんに興味を持ったので、 読みやすそうな本を選んで、読んでみました。 当時の僧の偽善を謗り、人間の持つ欲望を認めて、 どんな悪人も(だからこそ)、 とりあえず念仏を唱えときゃー救われるんだよと 語る親鸞は魅力ある人物だと感じました。 また法然、親鸞、「歎異抄」を書いた唯円の関係について 歴史的資料から梅原さんが思いめぐらせており面白いです。 「歎異抄」の中に書かれている親鸞が語るパラドックスは どれもハッとさせられるようなものです。まぁ屁理屈っぽいけれどw また折に触れて読み直そっと。
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