世界は変えられる TUPが伝えるイラク戦争の「真実」と「非戦」

TUP

• 販売会社／発売会社: 七つ森書館/
• 発売年月日: 2004/05/30
• JAN: 9784822804800

商品レビュー

2010/04/09

私がTUPのMLを読みはじめたのが2007年なので、この本に載っているバックナンバーははじめて読んだものばかりでした。
でも最近TUPで流れる記事も中東の状況あるいはそこに派遣されている米兵の話が多いので新しく知ったことはあんまりないですが。

イラクやアフガニスタンの状況は、本当に想像を絶する。
空に舞う子どもたちのバラバラ死体。
劣化ウラン弾による影響で生まれる障害児、奇形児。（最近のMLによると3分の1以上の子供がそうやってうまれてくるらしい）
敵から人間性を排して徹底的に攻撃してしまうことでしか救われないPTSDの兵士たち。
実の親を殺させられる子ども兵。
蔓延する強姦、略奪、拷問。

米兵として派遣された人々が悪いのでも、現地で抵抗する人が悪いのでもない。
戦争というものそれ自体が悪だと思う。
誰のための戦争か。
一部の人間の利益のため。
利益を得てる人たちは現場の苦しみを知らない。
そして、確実に私たちの生活とも繋がってるのよな。

こういう事実を伝えられるんは、政治の圧力のかからんネット上のオルタナティブメディアしかないと思う。
TUPはそういうニュースを、普段得られないニュースを邦訳して流してくれている翻訳者の団体。

興味があれば、是非。
http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/

最終章の奴隷制度廃止に向けての運動の話は、こないだ世界遺産の番組で見てたこともあって圧倒された。
クラークソン、すごいなぁ。
以前はなくてはならないシステムの一部やった奴隷制もアパルトヘイトもなくなったことを考えれば、既存のシステムを当たり前と思ってしまうことがあかんにゃと思う。
当たり前をぶち破らないと何もかわらんよね。

まずは知ることから。

2007/01/21

イラク戦争の現状を伝えた作品である。
TUP（平和をめざす翻訳者たち）の翻訳ものは，普段Yahoogroupの中で読まさせてもらっている。生活者や弱者等の視点から，現在の社会の「真実」を焦点をあてており，とても貴重な情報であると思う。

2006/10/17

すべての歴史には語られない事実と逸話がある。くそったれた世の中、それでも眩しいくらい素敵な出来事もある。で、一泣きした後、あんたはどーすんの。と感じた一冊でしたね。でもさ、素敵な話はごく一部ですよ。