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知の教科書 ソシュール 講談社選書メチエ300
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2004/05/10 |
| JAN | 9784062583008 |
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知の教科書 ソシュール
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商品レビュー
4.4
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※このレビューにはネタバレを含みます
ソシュールという名の起爆剤 加賀野井秀一『知の教科書 ソシュール』(講談社選書メチエ)は、218ページの薄さで、ソシュールの生涯、言語学の核心、そして構造主義への波及までを一気に俯瞰できる入門書だ。哲学や言語学の予備知識がなくとも、ソシュールの思考の劇を追体験できる構成になっている。 名門の生い立ちと、薄っぺらな講義録 はじめに描かれるのはソシュールの生い立ちだ。1857年、ジュネーヴの名門ソシュール家に生まれた彼は、14歳で論文を書き、21歳で印欧祖語の母音体系に関する画期的な論文を発表する。しかし晩年に3回だけ行った一般言語学講義は、彼の死後、弟子たちの手で『一般言語学講義』として1916年に刊行された。本書が最も刺激的なのは、この『講義』がソシュール自身の著作ではない、という事実を正面から論じる点だ。講義を一度も聴講していない弟子バイイとセシュエが、学生の聴講ノートを切り貼りして再構成した「再創造」の産物だった。この問題は第1章で扱われ、読者に強い衝撃を与える。 キーワードが拓く思想 続く章では、ラングとパロール、共時と通時、シニフィアンとシニフィエ、言語記号の恣意性などが平易に解説される。なかでも「意味は実体ではなく差異から生まれる」という発想は、言語学の枠を超えて20世紀思想全体を揺さぶる力を持っていた。 三次元へ飛び出すソシュール 「三次元で読むソシュール」の章は本書の白眉だ。レヴィ=ストロースがヤコブソンから学んだ構造言語学の方法を人類学に持ち込み、ラカンが「無意識は言語のように構造化されている」と宣言し、フーコーやアルチュセールが近代の主体性を脱中心化した。ソシュールの方法が、言語学から人類学、哲学、精神分析へと次元を変えながら伝播していく劇的な流れが一望できる。著者加賀野井は言語学者ではなくフランス哲学の研究者であり、だからこそソシュールを「思想の起爆剤」として描ききっている。 読者を次の本へ誘う道具箱 最後の「知の道具箱」にはブックガイドと年表が収録され、さらに原著や原資料へ読者を誘う。1916年の『講義』刊行から1996年の自筆草稿発見に至る年表は、文献学的な出来事がその都度ソシュール像を書き換えてきた経緯を視覚的に示す。 起爆剤として、もう一度読み直す ソシュールは構造主義者ではなかった。構造主義という言葉すら知らなかった。しかし彼が言語学という狭い領域でひねり出した少数の方法論的装置が、言語以外の現象にも適用できる汎用性を持ち、しかも原著者が不在だったために各分野が自由に解釈を投影できた。本書は、その「再発見」の過程を辿らせることで、ソシュールの思想を始めから問い直す、比類なき入門書となっている。
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「とどのつまり、ちがった言語を使うヒトは、ちがった世界観をもつことになってしまうのではないか。」 ソシュールについて、その概要をわかりやすく読める。もちろん専門的な話は、とても簡単というわけではないが、ついていける。何よりも著者の書き方が面白い。 /kawa/(聞こえ、記号表...
「とどのつまり、ちがった言語を使うヒトは、ちがった世界観をもつことになってしまうのではないか。」 ソシュールについて、その概要をわかりやすく読める。もちろん専門的な話は、とても簡単というわけではないが、ついていける。何よりも著者の書き方が面白い。 /kawa/(聞こえ、記号表現)は”川”(想念、記号内容)とつながる。しかし、/kawa/=川ではない。例、フランス語の”リヴィエール”と”フルーヴに”による川の区別。 バンヴェニストの、”恣意性”=”必然性”のロジックは面白い。”恣意性”の真の反対語は、自然的。 クレタ人「クレタ人はみな嘘つきだ」 「クレタ人は・・・」のクレタ人は、下層の日常言語である 。それを語るクレタ人は、上層のメタ言語に身を置いている。だから、下層のクレタ人には含まれない。 小野妹子は男だよ。性別としての男。(メタ言語) ブルースウィリスは男だよ。男の中の男。(日常言語) 難しい。
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あとがきや著者紹介を読むと、加賀野井先生はソシュールというよりはメルロポンティが主みたいだけど、わかりやすい。 シニフィエ(signifie)が「概念」、シニフィアン(signifiant)が「聞こえ」。 「価値」のことを「守備範囲」と説明してるのがとてもわかりやすかった。
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