野生のナヴィゲーション 民族誌から空間認知の科学へ

野中健一(編者)

• 販売会社／発売会社: 古今書院/
• 発売年月日: 2004/10/01
• JAN: 9784772214971

商品レビュー

2018/10/14

石川初さん（　@hajimebs　)に勧められた本。手書き地図は共感的体験によるものであるとか、マッピングスキル≠ナビゲーションスキルであるとか、地図上で現在位置を示すのに丸印ではなく×印であることの意味とか刺激的な一冊だった。

世界の幾つかの野生（近代的の反意語としての）ナビゲーション技術が幾つ掲載されていて、こちらが理解しうるものと全く想像もつかない技術とにわかれているのも面白い。その民族が暮らしている環境などによってそのナビ技術も全く違う訳で、しかたの無いところなのかな。
ホクレア号で知ったスターナビゲーションについても書かれているが、この技術はまだよくわからんなぁ。もうチョット勉強したい。

あとは鳥瞰図的視点を人間がどのように取得して行ったのか、それを知りたいと思う

2006/12/21

ブッシュマンやイヌイットが、どうやって自然環境をナヴィゲーションしているのか分かる。
彼らにとって迷うことは死の危険を伴う。
彼らは広大な大地を移動するために、天体や地形、地面・植生の状態などを手がかりに移動できる。
人間の適応能力を垣間見られ、生態学的合理主義を意識させられる本である。