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暮しの老いじたく ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
発売年月日 | 2004/09/10 |
JAN | 9784480039996 |
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暮しの老いじたく
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暮しの老いじたく
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商品レビュー
3
2件のお客様レビュー
中高年の方に読んでみ…
中高年の方に読んでみてもらいたい内容です。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
KiKi はね、どこか臆病というか、予定をたてて可能な限りそれに沿って生きていきたいタイプの人間(要するに刹那的、享楽的な生活が苦手なタイプ)で、40代を迎えた頃には「自分のサラリーマン人生の幕のひき方」みたいなことを考え始めていました。 もともと若い頃から10年後の自分を思い描いては、それを実現するためには今何をするべきかを考え、実践しながらここまで生きてきたっていう傾向があったし、その延長線上に今のLothlórien_山小舎生活があったりもするんだけど、最近はそこからさらに先へ進んで「自分の人生そのものの幕のひき方」みたいなことを考え始めていたりします。 これには環境的な要素も多分に絡んでいて、数年前から発症した母のアルツハイマーの介護に絡んで発生している様々な問題とか、ひと昔前と比べるとめっきり増えてきた訃報とかの影響が大きいんですけどね。 もちろん KiKi 自身は今のところ健康だし、自分の死を切実に意識せざるをえないような状況ではないんだけど、総勢30名近くいた伯父・叔母がどんどん鬼籍に入られ今では残っている方が少ない状況になり、その生存者の2~3人もどこかの施設でお世話になっていたり、病院を出たり入ったりという有様では、そうそう能天気にしてもいられない気分になってくるのですよ。 ま、そんなこともあって確実に10年か20年後には訪れるだろう「老い」について色々と考えさせられるわけです。 10年前にはあまりにも漠然としていた「老いのイメージ」がこの10年の間に大きく変わってきたという背景もあります。 KiKi が初めて「老眼鏡」なるものに手を出したのが数年前なんだけど、話で聞くのと実際そうなってみたのとでは大きな違いがあったりもしたしねぇ・・・・・。 ま、てなわけで、「備えあれば憂いなし」じゃないけれど(そして実際にはどんなに備えていたつもりでもその通りにはならないことがままあるのが人生だったりもするけれど)、少しずつ少しずつ、老いを意識したライフ・スタイルを構築していこうかなぁ・・・・な~んていうことを考えたりもするわけですよ。 あ、でも別に今から妙に老け込んだ生活をしようということではないんですけどね。 著者は「本格的な老い」の前に「激しい腰痛による数か月に及ぶ寝たきり生活」を余儀なくされた経験をもとに、この本を書かれています。 そういう意味では、100%年金生活に入られる前に介護保険なんかのお世話になりつつも「可能な限り自立した生活」を目指して色々と工夫・対応されていらっしゃいます。 そこかしこに「漠然とした老いのイメージ」を超えた「現実的な問題」があれこれと書かれていた点はちょっぴり目からウロコでした。 ただ、やっぱりこの本に書かれていること(特に対応策部分)はどちらかと言えば「都会派」の、しかも経済的にある程度余裕のある人の選択肢だよなぁ・・・・・と。 KiKi は今、都会も都会、都会のど真ん中の池袋の生活と、Lothlórien_山小舎のある村の生活、そして父母の暮らしている都会とは言えないけれど村ほどじゃない地方の町の生活の3つを実際に体験しているんだけど、やっぱり地方自治体の力には雲泥の差があるから、この本に書かれていることのいくつか(それもかなり重要な部分のいくつか)は都会では比較的得やすい行政サービスかもしれないけれど、おらが村では望むべくもない・・・・というようなところがありました。 何せ、高齢者福祉の問題に限ったことではなく、村の行政サービスは都会のそれほど細密には組まれていないので、村人達のボランタリーな活動によって賄われていることがかなり多いのが現実なんですよね~。 ま、そういう意味では結論からすれば「自分のことは自分で何とかする」のが大切であることには変わりがないわけで、だとすれば尚更、頭もしっかりしていて自分で考えて自分で行動できるうちにあれこれ考えておくことは決して無駄ではないなぁ・・・・・と。 それにしても・・・・・・ この本の中で紹介されている、著者の知り合いの老夫婦の家で「入院用」と「自分たちの葬式用」の箱(夫婦それぞれ一つずつ合計4個が準備され、その箱の中に必要なものがすべて納められ、その家に入った人は否応なくそれが目につく場所に置いてあるらしい)の話は凄いなぁ・・・・と。 それを準備してある理由は理解できるけれど、KiKi は可能な限りそういう箱だけは生活空間に置いておきたくないなぁ・・・・・。 ま、そんなことを言っているのは、まだまだ KiKi の「老いのイメージ」が甘ちゃんなのかもしれませんけどね(苦笑)
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