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アメリカの階梯
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アメリカの階梯

西垣通(著者)

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アメリカの階梯

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 2004/09/07
JAN 9784062125178

アメリカの階梯

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商品レビュー

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2009/11/22

(2004.11.03読了)(2004.10.30購入) 階梯を辞書で引くと、「物事を学ぶ段階。また、物事の発展の過程。」と出ている。著者は、アメリカ社会における人種による序列について考察したかったのだろうか。その裏付けとなる理論は、ダーウィンの進化論ということになろうか。ただ、...

(2004.11.03読了)(2004.10.30購入) 階梯を辞書で引くと、「物事を学ぶ段階。また、物事の発展の過程。」と出ている。著者は、アメリカ社会における人種による序列について考察したかったのだろうか。その裏付けとなる理論は、ダーウィンの進化論ということになろうか。ただ、サルから人への進化という考えは、受け入れない。人間と動物は、全く別系列のものと考える。 人種の序列を正当化するためにのみ、ダーウィンの進化論を利用するという面があるのではないだろうか。(本の中ではこんなことまで言っているわけではない。) 主人公は、日系二世のアメリカ人?真壁作夢(サム)、26歳。父、信吾郎は、1897年農業技術を学ぶためにアメリカに渡った。サムは、父がアメリカで知り合ったリリアンとの間に生まれたが、日本で育てられた。父の病気が重いということで、サムは、サンフランシスコにやってきた。 父、信吾郎は、医者になっていた。ドクター・シンと呼ばれている。 学費稼ぎのために働いていた農場で具合が悪くなり、診療所のジョージ・ワシントン博士に助けられ、結局そこで手伝いながら、医学を学び、医師免許を取った。 「診療所には様々な人種民族の患者がやってきた。白人、黒人、先住民、それに中国系やメキシコ系の移民も少なくない。彼らを一切差別せず、すべての患者を全力で治療せよ、と言うのが博士の厳しい方針なのである。」 アメリカ社会の理念とはなにか? 「過去の因襲にとらわれず、個人の創意工夫と公平な競争を通じて、人類の幸福の実現のために一歩一歩、着実に前進していこうと言うことだ」 「アメリカ精神とは、個々人の自由を最大限認め、市場での公平な競争を通じてそれぞれの幸福を自由に追求していく、と言うものであろう」 ダーウィニズムと道徳 「進化によって高い普遍的倫理観を持つわれわれが出現したと言う事実は、科学的データに裏打ちされているのだ。とすれば、進化とは、生命を高次の水準へと前進させるものだと言うこと、そこに不可避的に道徳的な面が含まれると言う事は認めざるを得ないであろう。」(進化と進歩は結びついていると言う考え方) 存在の階梯と言う考え方がある。「神を最上層として天使、人間、動物、植物、無機物が最下層となる。」 人種についても白人、黄色人、黒人、・・・。 信吾郎は、ワシントン博士の養子になり、ワシントン博士の姪のリリアンと結婚する。 結婚後、勉学のため、ボストンにひとりで旅立った。夏の休暇に、カリフォルニアに帰ったらリリアンは身ごもっていた。リリアンは出産したが赤ん坊を残して死亡してしまった。生まれた子供が、作夢(サム)である。 すべての人種を差別せずに扱うことを心情としていたワシントン博士。進歩主義者のワシントン博士。結局、白人が進化の頂点と言う本音が隠せなかったようで、作夢(サム)は、リリアンとワシントン博士の間に生まれた子供だった。 でもなぜ、東洋系と見える子供が生まれたのか? 白人至上主義のワシントン博士は、実は、純粋の白人ではなくインディアンの血が混じっていたと言う。 作夢(サム)は、日系人ではなかった。信吾郎は、父親ではなかった。 一体何をどう考えて生きていったらいいのか! ☆西垣通さんの本(既読) 「マルチメディア」西垣通著、岩波新書、1994.06.20 「聖なるヴァーチャル・リアリティ」西垣通著、岩波書店、1995.12.05 「インターネットの5年後を読む」西垣通著、カッパ・ブックス、1996.04.25 「インターネット社会の正しい読み方」牧野昇・西垣通著、PHP研究所、1996.11.07 「デジタル・ナルシス」西垣通著、岩波・同時代、1997.01.14 「メディアの森」西垣通著、朝日新聞社、1998.10.30 「こころの情報学」西垣通著、ちくま新書、1999.06.20 「IT革命」西垣通著、岩波新書、2001.05.18 (「BOOK」データベースより)amazon 大恐慌直後のアメリカにまだ見ぬ実父を訪ねた混血児、真壁作夢。その出生の秘密は現代文明の矛盾に根差していた。進化とは、進歩とは、そしてユートピアとは何か。情報学の旗手がアメリカニズムの起源に迫る、瞠目の歴史思想小説。

Posted by ブクログ

2006/03/25

敵 ・頑迷な聖書主義者 ・残忍な俗流進化主義者 アメリカを発展させ、平和の裡に人種を越えた世界国家にしていく。

Posted by ブクログ

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