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安全神話崩壊のパラドックス 治安の法社会学
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2004/08/28 |
JAN | 9784000220231 |
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安全神話崩壊のパラドックス
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商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
情報の読み方、データの見方について考えさせられる。また、安全を守るための従来の日本のシステムについても、そういう考え方があるのか、と勉強になる。
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自分の体調もあってか読むのに時間がかかりすぎ、前半の記憶があいまいなところもあるけど、「マスコミの報道によって凶悪事件は増えたようなかんじがして安全神話の崩壊なんて言われているけど実は増えていなくて、そのかわり、住宅街をミクロな視点でみると、ひったくりとか空き巣とかそういうのがち...
自分の体調もあってか読むのに時間がかかりすぎ、前半の記憶があいまいなところもあるけど、「マスコミの報道によって凶悪事件は増えたようなかんじがして安全神話の崩壊なんて言われているけど実は増えていなくて、そのかわり、住宅街をミクロな視点でみると、ひったくりとか空き巣とかそういうのがちょこちょこ増えている、それは住宅街の人間関係が変貌したから」「住宅街にしても、夜に通りを歩く住民がいなくなればひったくりはなくなるし、夜中にあいてる店がなくなれば、警察も犯罪者の取り締まりがしやすい、24時間どこでも安全というのは今も昔も無理難題」「繁華街にしても、昔は『夜遅くに出かけてはいけない』っていうのが常識ぐらいに危険だったけど今では夜更けに女子高生も歩けるぐらいに安全になったともみられる」って話だと思う。 ただ、正確にこの本を理解していないだけなのかもしれないけど、ひったくりや住居侵入などが深夜にしか起きていないわけではないし(この点の指摘は本の中にもあったかな)、結局、住宅街でのそういう犯罪が増えているんだったら、治安の悪化というのはそんなに間違った表現ではないのでは。 ほかには、ヨーロッパの人間関係と、日本の古くからの人間関係を比べて、日本の人間関係は狭くて他者を知っている→だから訴訟も少ないし、住んでいる地域をミクロでみれば安全神話があったみたいなかんじ。 ちなみに河合幹雄さんは、河合隼雄さんの子どもらしい。
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・日本の治安は悪化していない ・犯罪の凶悪化は認められない え、まじですか。でも、本書を読んでいくと、それがたしかなことと思えてくる。 交通事故や統計の取り方、警察の対応の変化など、統計の雑音を消去していくと、近年叫ばれている「治安の悪化」が数字の上からでは幻にす...
・日本の治安は悪化していない ・犯罪の凶悪化は認められない え、まじですか。でも、本書を読んでいくと、それがたしかなことと思えてくる。 交通事故や統計の取り方、警察の対応の変化など、統計の雑音を消去していくと、近年叫ばれている「治安の悪化」が数字の上からでは幻にすぎないことを、著者はまず明らかにする。 そのうえで、昔は安全だった……という「安全神話」が、昼と夜、繁華街と住宅街など、時間的・地理的境界があったことに支えられていたという説にいたる。昔の犯罪は、夜、繁華街、でおこっていた。そんなところにそんな時間、女子供が出歩くならば「人さらいにつれていかれる」ものであった。その境界の崩壊こそが「安全神話」を葬り去りつつあるのだという。 非常に説得力があり、またその対策も一考に値すると思う。ヤクザが「治安」に果たした役割など、興味深い考察が広げられている。いたずらにマスコミに踊らされて街中を監視カメラで埋め尽くす前に、データに基づいた冷静な意見を参考にすべきだと考える。 (以上2004年にmixiに書いたレビューの、まんまです)
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