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ひとりぼっちのかいぶつといしのうさぎ
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
| 発売年月日 | 2004/08/31 |
| JAN | 9784198619022 |
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ひとりぼっちのかいぶつといしのうさぎ
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商品レビュー
4.6
15件のお客様レビュー
深読みしようと思えば、いろいろなことが言えそうだけど、そういうことをするのは野暮な気もする。 とりあえず、最後にウサギが話し出したりしなくてよかったなと思う。そんなどこかで見たような結末はこの話には必要ない。
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ひとりぼっちのかいぶつはとても醜く、姿を表すだけで皆が逃げ出します。花は枯れ、動物たちは逃げ出し、太陽は姿を隠し、水も干からびてしまいます。世界の何もかもが醜い怪物から去ってしまい、あたりは岩だけの寂しい場所になってしまいまた。怪物は悲しみました。寂しがりました。でも、美しい心を...
ひとりぼっちのかいぶつはとても醜く、姿を表すだけで皆が逃げ出します。花は枯れ、動物たちは逃げ出し、太陽は姿を隠し、水も干からびてしまいます。世界の何もかもが醜い怪物から去ってしまい、あたりは岩だけの寂しい場所になってしまいまた。怪物は悲しみました。寂しがりました。でも、美しい心を持った彼は決して誰かを恨んだりしませんでした。誰かと話したいと願いました。 そこで、岩に話しかけてはどうかと思い、ある日、岩で動物を彫るという考えを思いつきました。しかし、その岩でできた動物たちも彼が微笑むだけで次々と砕け散ってしまいます。怪物はとても悲しみました。 でも、その中でたった一つ、岩でできたうさぎだけは残っていました。それに気づいた怪物は驚きと喜びの混じった様子で岩のウサギを見つめます。 岩のうさぎは何も話しません。動くこともしません。でも、美しい心を持った怪物はとても喜びます。嬉しくて嬉しくて仕方なくて、岩のウサギの前で歌ったり踊ったりさまざまなことをします。 彼の様子はまるで、ウサギに『君がいてくれてこの上なく僕は嬉しいよ!ありがとう!ありがとう!』と何度も言っているかのように思えました。彼はウサギに対して何かを求めることをしません。 ただ君と出会えたこと、君がここにいてくれること、ただそれだけを喜び、感謝し、ただひたすらに愛して愛して愛して毎日を過ごしているように見えます。彼の心はそれだけで満たされ、幸せな毎日を過ごしているように見えました。 かといって、この絵本ではその岩のウサギを擬人化するような描写はありません。 やはりひたすら無機質な岩でしかないように感じられます。それゆえ、やはり怪物の悲しみの深さも感じ取れます。 でも、岩のウサギに寄り添いながら嵐が去るのを一緒に眺めている後ろ姿からは、自分から去って行った世界の全てを恨んだりせず、ただひたすらそのウサギの存在を心の底から喜び、感謝し、愛する喜びを感じている、とてもとても幸せな後ろ姿であるように感じられます。そこに、怪物の心の美しさを感じずにはおれません。 そして、怪物の死後、かつて彼の元から逃げ去った世界の全てはここに戻って来て、世界で1番美しい場所となります。ピクニックに訪れる人もいるといいます。 生きとし生けるものがキラキラと輝き、喜びに満ち溢れるこの世界で、岩のウサギは誰も気づかないような場所にひっそりと残りました。 美しく輝く世界の隅っこに小さく耳だけ描かれた石のウサギを見ると、何かを覆い隠そうとするかのようにも見え、この復活した美しく輝く世界は一体何だろうとも考えました。皮肉にも感じました。それは自己愛に満ちた世界に見えたりもして、複雑な気持ちになりました。 ラストページの草に埋もれた石のウサギの顔を目にすると、ひっそりと誰かがそこに生きた痕跡が感じられます。そして、その無機質さは世界の全てが自分の元から去ってしまった怪物の深い悲しみの遺物のようにも思えます。一方で、読者である私には怪物の喜びに満ち溢れた様子も目に浮かびます。この石のウサギは怪物の温かな愛に溢れた毎日や、怪物の美しく清らかな心の遺物でもあるのだと感じられます。 ラストページで美しくいじらしく生きた怪物の姿に思いを馳せると、胸がギュッと締め付けられる思いがしました。
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醜いということだけでみんなに嫌われ、周りの岩や地面までも粉々になってしまう中で、石のウサギだけは姿も変わらずずっと一緒にいてくれた。やがて醜い怪物がいたことが過去のことになっても石のウサギだけは残っていた。
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