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ハヤト
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社/ |
発売年月日 | 2004/10/20 |
JAN | 9784309016610 |
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ハヤト
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東京大空襲で母を失い、自分の名前も分からない戦災孤児の話。戦災孤児だけでなくパンパンと呼ばれた売春婦の世界も描く。本当に苦しい時代があったのだと痛感する。想像できないくらいの逆境のなか、たくましく生きたハヤトの生命力に感動を覚える。
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手には取ったものの、読むかどうか迷った。 何故迷ったかと言うと、戦争を経験した人の自伝のイメージの悪さ。 どんなにひどい環境で、どんなに自分が頑張ってきたか。 ひたすらそれが書かれて、接していて辛くなったり気持ち悪くなったりする。 というのは、自分の想像力が旺盛なのが悪いのかもし...
手には取ったものの、読むかどうか迷った。 何故迷ったかと言うと、戦争を経験した人の自伝のイメージの悪さ。 どんなにひどい環境で、どんなに自分が頑張ってきたか。 ひたすらそれが書かれて、接していて辛くなったり気持ち悪くなったりする。 というのは、自分の想像力が旺盛なのが悪いのかもしれないのだが。 若い人が戦争のことを年配者に語られることを毛嫌いするのは、押し付けられてやるからなのと、 よく分からないけど兎に角恐いし、悲惨だし、またそう思わなければならないもの、だからではないだろうか。 この本を読んで、そのイメージが少し変わった。 何が違うのかというと、悲惨とか痛みとかそういうことはもちろん描かれてあるのだけれど、 結局はその中で返しく生きていて、自分が可哀想だと喧伝したいわけじゃなくて ただ事実を知って欲しいというそういう姿勢が伝わってくるからではないだろうか。 波乱万丈とはこういうことを言うのかとも思ったし、辛くて涙も出れば、嬉しくて涙も出た。 作り物の小説に負けない『面白さ』があった。 そして悲惨だということしか伝わらない戦争映画よりもきちんと事実が伝わってきた。 戦争と言ったら取り敢えずおとなしく泣きそうに鎮痛な面持ちで聞いていたらいい、 そういう今の日本社会の雰囲気が、私は少し違うと思っている。 鎮痛な面持ちでいることも大切かもしれない。でも、その中で強く生きた人、今も生き抜いている人 その強さの前でただなんとなく流されて弱々しくしおらしくしているのって正解だろうか。 それって結局個々の人格を無視して、押し付けられた形骸を、やはり形だけ見ているだけじゃないだろうか。 戦争というよ拒否反応を取り敢えず示すことが、戦争を放棄した日本の優等生な態度だと勘違いしては いないだろうか。 例えば第二次世界大戦、と言ったらその時代に生きて参加していた人の数だけ事実がある。 戦争が悲惨だったという人もいれば、かっこいい服着せてもらって楽しかった、という人もいる。 そんないくつもの事実を知って、自分の中で消化していかなければ、私のような戦争を知らない世代が戦争を知ることは難しい。 ただ悲惨なものとして語られても、なかなか入ってこないものだ。 これだけ『面白い』ものならば、誰しも知ろうとするし素直に受け入れられるだろうと思うのだが。
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