怪奇・怪談時代小説傑作選 徳間文庫

アンソロジー(著者), 岡本綺堂(著者), 野村胡堂(著者), 宮部みゆき(著者), 都筑道夫(著者), 杉本苑子(著者), 笹沢佐保(著者), 綱淵謙錠(著者), 縄田一男(編者)

• 内容紹介: 内容:利根の渡 岡本綺堂著. 魔の笛 野村胡堂著. 首つり御門 都筑道夫著. 刀の中の顔 宇野信夫著. 鳴るが辻の怪 杉本苑子著. 遺書欲しや 笹沢佐保著. 怪 綱淵謙錠著. 掌のなかの顔 神坂次郎著. だるま猫 宮部みゆき著. 影を売った武士 戸川幸夫著. 日本三大怪談集 田中貢太郎著
• 販売会社／発売会社: 徳間書店/
• 発売年月日: 2004/09/15
• JAN: 9784198921255

商品レビュー

2010/05/28

時代小説を読まない方…

[文庫ＯＦＦ]

時代小説を読まない方でも、怪談は楽しく読めるかも。

2010/05/28

様々な作家による、怪…

[文庫ＯＦＦ]

様々な作家による、怪奇・怪談時代小説のアンソロジーです。お好きな方に。

2010/04/15

毎日利根川のほとりに立ち、渡し舟から降りる客に尋ね人の名を問い続ける１人の座頭。病で倒れた彼は親しくなった老船頭に己の身の上を語る【利根の渡】、首切り役、山田浅右衛門はある科人の女の首を斬ってからというもの、刀の中にその女の顔を見るようになる【刀の中の顔】、生来の臆病さゆえ、憧れの火消しになれなかった文次。彼が働く一膳飯屋の主角蔵は、文次に古ぼけた火消し用の頭巾を渡して語り始めた【だるま猫】等々、江戸時代を中心とした時代ものの怪談、怪奇小説11編（うち1編は正確には3作品に分けられる）を収録。

どの作品にも読後感にどことなく湿めり気のようなものが混じるような気がする。欧米や国産のモダンホラーとは趣を異にする日本固有の雰囲気を味わい―こういうのが“怪談”と呼ぶに相応しいのだろう。