怨がえし

葵多恵子(著者)

• 販売会社／発売会社: 文芸社/
• 発売年月日: 2004/09/15
• JAN: 9784835578910

商品レビュー

2009/08/11

少年法の問題点をあげたホラー小説。
最初は被害者女性の過去の話から展開して、最後は結婚をし順風満帆でした。
だというのに二章「悪夢」で地獄へ突き落されます。

ここで二章で、少年少女の
「少年法でおれたちは守られる」
と確信を持って人を人とも思っていない扱いをしている場面。
この辺りを読んでいると加害者となる少年少女たちと同世代なはずの私は息がつまり、気分が悪くなりました。
彼らはなぜそんな残酷なことができるのか、
なぜそんな少年らになってしまったのか。
私の理解の外にありました。
うまくコメントを書けないから、まとめて分かりやすく書くことができないのが悔しいですが、
いつからこんな残虐な行為を未成年がやるようになったのだろう。
そういったことを考えさせられました。