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美人課長・誘惑残業中 午後五時半からの江梨子 フランス書院文庫
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美人課長・誘惑残業中 午後五時半からの江梨子 フランス書院文庫

町村月(著者)

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美人課長・誘惑残業中 午後五時半からの江梨子 フランス書院文庫

定価 ¥597

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 フランス書院/
発売年月日 2004/09/10
JAN 9784829612989

美人課長・誘惑残業中

¥385

商品レビュー

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2016/07/22

焦らし&お預け展開の果てに訪れる結末をどう捉えるか?

2004年に本作のみ上梓した作者はおそらく既出作家の別名義と推測される。そのせいか少々偏った属性にフォーカスされており、この路線にチャレンジしてみたかの趣も感じられる。あらすじにある『まだイッちゃ駄目。ご褒美の時間はこれからよ』がずっと続く上から目線の焦らしとお預けの作品である。...

2004年に本作のみ上梓した作者はおそらく既出作家の別名義と推測される。そのせいか少々偏った属性にフォーカスされており、この路線にチャレンジしてみたかの趣も感じられる。あらすじにある『まだイッちゃ駄目。ご褒美の時間はこれからよ』がずっと続く上から目線の焦らしとお預けの作品である。 ヒロインは主人公の上司にして美人課長の【江梨子】36歳ほぼ1人と言ってよかろう。職場でのちょっとした会話から男女の仲へ……となるところが江梨子の性癖なのか思惑なのか、なかなか進展しない。むしろ「最後の一線」をダシに仕事の成績アップを図り、そのご褒美として淫らな戯れが段階的に施されていく展開である。そして、主導権は江梨子が常に握っている。24歳の若き主人公は部下でもあることから江梨子に翻弄されっ放しであり、焦らしに焦らされてはお預けを喰らってしまう状況を甘受せざるを得ない。 これが続く。ずっと続く。何しろ終盤まで江梨子と主人公の2人しか出てこないので真綿を締めるようなじわじわとした牛歩の展開なのである。女王様とまではいかないが年上の余裕を見せて主人公を焦らす江梨子と、そんな責め苦を受けながらも被虐の悦びが芽生え始める主人公。次第に下着や生理用品、果ては黄金聖水にまでご褒美がエスカレートしていく辺りはかなりマニアックな展開と言わねばなるまい。 それでも江梨子を喜ばせるため、そして江梨子をモノにするため頑張りに頑張る主人公は過労で倒れてしまう。その搬送先の病院で出会うのが看護師で一応のサブヒロイン【希美】23歳。ただ、深夜の空き病室に希美を誘って情交におよぶのは江梨子との歪な関係を再確認しつつ主人公の初合体を描く程度でしかない。そう、ここに至ってもなお江梨子との合体は果たされていないのである。結ばれることはあくまでゴールであり、その過程を偏ったルートで描くのが本作の主旨というであろうか。 それでもここまでの奮闘が認められた主人公にいよいよ江梨子と交わる時が訪れる。ここに至って江梨子の本意が主人公の推察によって明かされ、これまでとは趣を全く異にする主従の逆転が描かれるのは興奮度が高い。作者が最も描きたかった場面であろうクライマックスである。だがしかし、ここまでの経緯を鑑みた主人公が江梨子のためを思って矛先をお尻に向けるのは良いとして、肝心の「その先」でこれからという時に余韻を残した結末には大いなる肩透かしが否めず、他に方策もあったろうにと思えてならないところ。好みと言えばそれまでだが、全体の作風も含めて読み手を選ぶ作品と言うしかないであろう。

DSK

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