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中世のパン 白水Uブックス1076
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 白水社 |
| 発売年月日 | 2004/10/25 |
| JAN | 9784560073766 |
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中世のパン
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中世のパン
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『中世のパン』というタイトルではあるがフランスの事例のみを扱っているので、この一冊という決定版的な内容ではない。 記述があまりよくなく、パンをインフラ扱いしていると見えて実は他の食品を類例にあげていないためにそう読めるふうでもあり、主題を盛る系の著作であるように思える。文中に登場する量や重さ、貨幣の単位にまったく馴染みがないために、巻末の用語解説では補いきれない読みにくさもあり、総じて門外漢お断りの雰囲気を強くにじませている。 中世と呼ばれる時代区分においてすでに又売り人すなわち転売屋への販売が許可されなかったということは興味深い。転売に害ありとみなされたからであろう。 フランスのみの事例か否か文章からは読み取れないが、行政がパンの価格を適正に維持することにまあまあ気を使っており、徴税のほか、需要を正しく把握する面から不適切に価格を釣り上げる輩は反社会的と見なされたのであろう。 王室パン長官なるワードも拾ってしまい、これまで創作で見たことがないなと思うなど。
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もうすぐしたら秋がやって来る。秋と言えば食欲の秋だ。と言うことで今回は、パンに関する本を取り上げます。パンと言っても中世のパンに関する本だ。 読んでいて驚いたのが、パン屋の評価だ。北フランスでは、「信用のおけないもの、それは金物師の槌(かなづち)うち、パン屋の粉ふるい、(...
もうすぐしたら秋がやって来る。秋と言えば食欲の秋だ。と言うことで今回は、パンに関する本を取り上げます。パンと言っても中世のパンに関する本だ。 読んでいて驚いたのが、パン屋の評価だ。北フランスでは、「信用のおけないもの、それは金物師の槌(かなづち)うち、パン屋の粉ふるい、(以下略)」と言ったように、パン屋が悪いイメージを持たれていた。越後屋と同類とは・・・ パンの形は、中世において見た目で違いがなかった。その代り、小麦パンやライ麦パンと言った材料の質の違いはあったようだ。 パンを通して中世ヨーロッパの人々の暮らしが見えてくる。文庫本サイズなので手軽にパラパラとめくって読めるのがいい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
フランスのパンについてに詳しく書いてある。「麦の王さま」小麦は主に水車で挽くのだが、この水車は領主や修道院のもので、都市住民などは使う水車が定められていた。これを管轄しているのは「粉ひき人」で、報酬は24分の1〜12分の1であったそうだ。小麦粉は「ふすま」がまざっているが、これをフルイにかけるのは家庭やパン屋の仕事で、こねたパンは農民の場合、地域のパン焼きかまど(だいたい領主のもの)に持って行き、焼いてもらう。ここでも「パン焼き人」に報酬を払う。パン屋の場合、職人が小麦をふるいにかけ、上等な小麦粉は「金持ちのパン」(白パン)になる。のこりの二級品は「町のパン」になる。その下がスープなんかに浸したり、皿のかわりにつかって、かじるパンで、全粒粉のパン。フルイにはかけていない。真っ黒な「黒パン」は食料危機に作ったライ麦の全粒粉のパンで、フランスでは16世紀以降食料事情が悪化して、貧乏人が消費した。二度焼きした船員用のパンは、ビスケットである。パン屋の組合に入るには最低3年は親方のもとで修行し、年季明けに徒弟に親方が「満足した」と宣言すれば営業許可が得られる。親方作品をつくるテストが課される時代もあった。これには町の人も審査に加わり、つくったパンは貧者に施される。都市のパン屋組合は互選で期限付きの「パン監視人」を選挙し、パンの重量や品質を監視しており、罰金と組合の入会金が監視人の収入だった。パン屋の店先には秤があって、客の方がパンの重量を確かめる権利を持っていた。また、都市近郊の農民が都市に売りにきたパンのこと、農村や都市の自家製パンのことも書いてある。パンの価格については、アウレリアヌスに始まる価格固定重さ変動の制度が1439年のシャルル7世あたりから価格変動にうつったこと、これを行う「試作実験」の実施なども詳しい。都市のパン屋の不正や罰金のこと、パンの消費量や飢饉のときの一人あたりの割当の算出などもかいてある。結論では、概ね中世はパンが豊富で、管理も価格統制もしっかりしており、「黒パン」を食べねばならなかったのは最下層の人だけで、普通の人は豊作には白パンを食えたことを述べている。この本の内容は、おもに10世紀から16世紀の話だが、マルクスのいうように19世紀ロンドンのパンの偽装はひどい。石灰や膿や蜘蛛の巣なんかが混じったパンが売られていたのである。
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