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言葉の箱 小説を書くということ 中公文庫
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言葉の箱 小説を書くということ 中公文庫

辻邦生(著者)

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言葉の箱 小説を書くということ 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社/
発売年月日 2004/08/25
JAN 9784122044081

言葉の箱

¥660

商品レビュー

3.7

9件のお客様レビュー

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2021/11/23

とても読みやすい。かつて小説を書くことに対して、これほど熱意あるメッセージを伝えられる方がいた事を知れただけでも感謝。

Posted by ブクログ

2021/08/16

著者が、小説を書くことを志す人びとに向けておこなった講義を収録しています。 著者は小説とはなにかという問いに対して、「フィクションによってつくられた架空の事柄を言葉によって構築し、「言葉の箱」のなかにそういうものを詰め込むという作業」だとこたえています。そのうえで、著者は夏目漱...

著者が、小説を書くことを志す人びとに向けておこなった講義を収録しています。 著者は小説とはなにかという問いに対して、「フィクションによってつくられた架空の事柄を言葉によって構築し、「言葉の箱」のなかにそういうものを詰め込むという作業」だとこたえています。そのうえで、著者は夏目漱石の「文学論」における「凡そ文学的内容の形式は(F+f)なることを要す」という考えを参照し、近代以降のロマン(小説)における内面性を重視する立場から、小説のありかたについて議論がなされています。 本書の冒頭で、著者はアメリカの大学では創作科が存在するということに触れていますが、本書はシナリオ・ライターを養成するための教程で説明されるような内容ではなく、大文字の「文学」をめざすひとに向けた内容のように感じました。ただ、そのような「文学」の理念が現代において成立するのかと問いなおすことも、必要であるように思います。

Posted by ブクログ

2020/07/17

これはぼくだけしか見られない、ぼくだけが見ている、ぼくの世界で、ぼくが死んでしまうと、だれもそのなかに入って知ることはできない。だから、この世界をだれかほかの人に伝えるためには、その感じ方、色彩、雰囲気を正確に書かないと、ぼくが死んでしまったら、もうこの地上から消えてしまう。  ...

これはぼくだけしか見られない、ぼくだけが見ている、ぼくの世界で、ぼくが死んでしまうと、だれもそのなかに入って知ることはできない。だから、この世界をだれかほかの人に伝えるためには、その感じ方、色彩、雰囲気を正確に書かないと、ぼくが死んでしまったら、もうこの地上から消えてしまう。       作者の、切実な、印象的なフレーズ。 ……ついでながら、私が、辻邦生氏の作品の中で、一番好きなのは、短編、 献身 です。アルチュール.ランボオの生涯と彼の妹の、ランボオへの献身 をえがいた、ランボオの独白がすごい迫力で読んでいると、ゾクゾクして、くらくら感動します。…シャルトル幻想 という本の中に入っていて、 この作品だけノートに書きうつして、生きるのにつらい時、読み返しています。生きろ!という気持ちになる。                   

Posted by ブクログ

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