ウォール街のマネー・エリートたち ヘッジファンドを動かす人びと

大井幸子(著者)

• 販売会社／発売会社: 日本経済新聞社/
• 発売年月日: 2004/10/18
• JAN: 9784532164843

商品レビュー

2012/09/22

ブックオフで購入する。このブックオフには、この手の本が数多く売られている。読みたいと思いながら、読まなかった本です。読まなかったのは、正解でもあり、不正解でもありです。まず、ノンフィクションではありません。体験に基づいたフィクションです。限りなくノンフィクションに近いという印象は受けませんでした。この本の目的は、ヘッジファンドとは、どんな人が運営している素朴な疑問に答えることです。その目的は、十分達成しています。その意味で、この本を読んで正解だと思います。ただし、引っかかる部分があります。この架空のヘッジファンドは、ある種の典型例なのでしょう。学者、パワフルな女性、そして、本流に潜り込めなかった野心家たちが登場人物です。そこまではいいのです。資金調達方法もわかりました。どうも、わかるのは外の部分だけなのです。どうやって運用するのか。その匂いすら感じないのです。それだけです。

2007/12/16

ウォール街を舞台とした、
1998年からの約六年間を時間軸に
ロシア危機、ITバブル崩壊、エンロン・ワールドコムの不正会計疑惑事件
９・１１同時多発テロ、イラク戦争
といったリスクにヘッジファンドがどう対処したか、95％真実に基づく小説。

去年の夏にウォール街に行った事はあったが
薄暗くて人通りが少なく、古いビルに囲まれて
妙に静寂だったのを思い出します。

その裏でこんなことが起きていたのか！ってな感じです。

まず何に驚いたかって、登場人物のキャリアがみんなすごいｗ

出身地に関わらず、ほぼ全員ハーバード大学、MIT、エール大学、スミスカレッジなどアメリカの超一流大学の博士号、MBAを取得

やはり、このレベルにもなると、
能力の前に卒業大学がその人の社会的信頼を表すようになる
学歴があって初めて戦える、という印象を受けた

富豪たちは資産はどのように運用されているのか
それとヘッジファンドとの関連
淘汰されていくファンドと利権の奪い合い

世の中の富を築いている連中の社会構造が
ちょっと見えた感じがします。

ファンドの細かい運用手法の説明は専門的で難解でした。

2006/11/19

富裕層が高リスクを承知でケタ外れの収益を狙うヘッジファンド業界。そこでは、最高の頭脳を持った男たちが全人格をかけて闘っている。