虜 とりこ キャラ文庫

秀香穂里(著者)

• 販売会社／発売会社: 徳間書店/
• 発売年月日: 2004/09/30
• JAN: 9784199003219

商品レビュー

2010/05/28

主人公は麻薬取締官で…

[文庫ＯＦＦ]

主人公は麻薬取締官で、弟が麻薬で重症を追ったために、弟の使った麻薬を売っている組織を潰そうと仕事に生きる男なのですが、いろいろな事件が主人公を不幸へと導いていきます。知らないほうが幸せだった事実を知ってしまったり、裏社会と麻取を舞台としたヘビーな内容です。無駄な描写がないので、驚くほど気持ちよく、じっくりとその舞台へ入り込めます。結末には驚きを隠せません。

2024/06/23

麻薬に侵され脳死状態の弟を持つ麻薬捜査官の藍原と表向きは喫茶店のバイトで実は麻薬の売人である神堂。
2人の生い立ちが似ているけれど藍原は取り締まる側、神堂は売る側と正反対の世界に進んでいて相容れることの無いはずけれど惹かれあい共に生きていきたいと願うのが切なくて。
神堂の自分が売る薬で苦しむ人がいる事に全く罪悪感もない発言には驚いたけれどそこも語られる内容には分かるものもあり。
藍原はあくまで取り締まる側でありつつもそれでも神堂を選んでくれたのは涙が出ました。
藍原は信じていた人に裏切られ、でも神堂が入ればと。
その神堂も消えてしまいどうなるかと思ったけれど藍原は強く前を向いて行こうとしている姿、辛かった。
けれどそんな藍原の前に現れた神堂の決意、幕切れはこの先の2人に真の笑顔になれるのかなとホッとしました。

ダークな大人の話でとても良かったです。

2014/04/28

藍原（あいはら）はクールな美貌の凄腕麻薬取締官。現在追っているのは、危険度Aの新種ドラッグと、その密売に関わる“ゼロ”と呼ばれる男だ。捜査中のある日、藍原は聞き込みに訪れた喫茶店で一人の男と出会う。精悍な容貌が目を惹く年下の男・神堂（しんどう）単なる店番のはずが、どうやら裏世界にも顔が利くらしい。怪しいと思いつつ、惹かれていく藍原だが！?　死線で交わす愛とSEX--ハード・アダルトラブ！！