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オスマン帝国の近代と海軍 世界史リブレット79
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 山川出版社/ |
発売年月日 | 2004/02/25 |
JAN | 9784634347908 |
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オスマン帝国の近代と海軍
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オスマン帝国の近代と海軍
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十六世紀には地中海の覇者として君臨した栄光のオスマン海軍が、なぜ近代において急速にその輝きを失っていったのか。その謎を解き明かすべく、「イスラームと近代化」「ナショナリズム」「経済的植民地化」というオスマン帝国近代史の三つの課題を手がかりに、歴史の荒波にもまれながら「地中海の艦隊...
十六世紀には地中海の覇者として君臨した栄光のオスマン海軍が、なぜ近代において急速にその輝きを失っていったのか。その謎を解き明かすべく、「イスラームと近代化」「ナショナリズム」「経済的植民地化」というオスマン帝国近代史の三つの課題を手がかりに、歴史の荒波にもまれながら「地中海の艦隊」から「トルコの艦隊」へと変貌していくオスマン海軍の姿を追う。(2004年刊) ・オスマン帝国の歴史と海軍 ・オスマン近代史の三つの課題 ・西欧化の試みとお雇い外国人 ・ナショナリズムとタンズィマート ・アブデュルハミト2世の時代 ・地中海艦隊の黄昏 本書は、地中海の覇者であったオスマン海軍がなぜ近代化を成し得なかったのか、判りやすく解説している。帝国は、1699年の条約により、大幅な領土の喪失を余儀なくされる。大航海時代と産業革命を経た西欧と力関係は逆転し、2度の焼き討ちにより、艦隊は壊滅する。 歴代のスルタンも、改革の必要性は感じており、艦船の購入や、お雇い外国人による技術の導入を図るが、帝国の伝統や官僚機構に阻まれ、近代化が進まない。絶大なる権力を有するであろうスルタンであっても、成し得ないという事が、意外であった。 国家財政の悪化や、クリミヤ戦争の戦費を外債に求めたことにより、外国からの借款は、雪だるま式に増え、1875年には、事実上の国家的破産という不名誉な事態に陥ってしまう。1881年には、債権国の代表者によるオスマン債務管理局が設置される。国家財政の悪化は、海軍にも悪影響を及ぼす。1897年のギリシアとの戦争では、艦隊が出撃するものの、故障や訓練の不足から秩序ある艦隊行動が取れないまま終わる。(最新鋭の艦でさえも、機関の破裂や浸水、艦隊の大半の大砲は、演習時に損壊) アジアの国の近代化という意味では、日本に通じる部分もある。西洋諸国を脅かしたオスマン帝国がなぜ弱体化したのか、本書を読むことでその一端を知ることが出来た。
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「イスラームと近代化」「ナショナリズム」「経済的植民地化」といった論点を中心に、オスマン帝国の近代史を「海軍」という視点から手際よく描き出す。末期のオスマン海軍の惨状を伝える、1896年の対ギリシャ戦争の際のエピソードは、あまりのひどさに思わず笑った。
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