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鬼に捧げる夜想曲
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2004/10/25 |
JAN | 9784488023805 |
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鬼に捧げる夜想曲
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商品レビュー
4
6件のお客様レビュー
デビュー作品にしてこの雰囲気はすごい!作者の年齢をみてさらに驚愕!! 読んだ当時は衝撃と新たな才能が新本格ミステリーに登場したことに歓喜したのです……2作目を今だにまってます。 横溝作品の作風に一番近いので最後までワクワクして読んだな〜 ぜひ〜
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第14回鮎川哲也賞受賞作。そこここに横溝作品へのリスペクトが現れる。まるで「獄門島」のような始まりに、祝言の夜の密室殺人事件、島という閉鎖空間の因習と言い伝え、19年前の事件…。殺人の動機と犯人は見えた気がして、中盤明かされるトリックに感嘆していたら、それがまた二転三転するサービ...
第14回鮎川哲也賞受賞作。そこここに横溝作品へのリスペクトが現れる。まるで「獄門島」のような始まりに、祝言の夜の密室殺人事件、島という閉鎖空間の因習と言い伝え、19年前の事件…。殺人の動機と犯人は見えた気がして、中盤明かされるトリックに感嘆していたら、それがまた二転三転するサービスの良さ。本当の鬼はなんなのか…なにがそこまで駆り立てる?デビュー作ゆえか少々余計に思えたり気になったりした部分はあったが、おどろおどろしいモノクロの世界を堪能。ラストの遊び心にもクスリ。読めて良かった。
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第十四回鮎川哲也賞受賞作。 終戦直後の昭和21年春、戦友の祝言に出席するために沖合の島に渡った乙文(おとふみ)明。戦地で別れて以来の再会と戦友の結婚を祝い、ホッとしたのも束の間、翌朝新郎新婦が無惨に殺されているのが発見され…。 横溝先生の『獄門島』を彷彿とさせる〈鬼角島〉。余...
第十四回鮎川哲也賞受賞作。 終戦直後の昭和21年春、戦友の祝言に出席するために沖合の島に渡った乙文(おとふみ)明。戦地で別れて以来の再会と戦友の結婚を祝い、ホッとしたのも束の間、翌朝新郎新婦が無惨に殺されているのが発見され…。 横溝先生の『獄門島』を彷彿とさせる〈鬼角島〉。余所者に対する島民たちの冷ややかな態度、仲の良くない二軒の網元、戦友絡みで島にやって来た男。『獄門島』は戦死を伝えに来たのだが。 しかし新郎新婦が密室で惨殺されている事件が起こり『本陣殺人事件』ぽくなってくる。 実際作中に『十年ほど前に岡山県で起きた、新婚夫婦の殺人事件』という記述があり、やはり金田一シリーズを意識した作品だと分かる。 さらには十九年前には一方の網元の当主が殺され、もう一方の網元の当主が失踪するという、『悪魔の手鞠唄』みたいな設定の事件も起きている。 金田一シリーズ大好きな人間としてはワクワクせずにいられない。 しかしその先は、主人公が探偵役だと思っていたら別の探偵が現れて、しかもちょっと手懸かりを発見したらあっさりと島を離れたり、その直後に新たな事件が起こったり振り回される。 終盤には力業のような謎解きが行われるが、それがあっさりと覆り別の謎解きが始まるところなど、三津田信三さんっぽくもある。 だが最後のお遊びの設定を見ても、やはり横溝作品を意識した作品のようだ。 巻末の選評にもある通り、文章は荒い。指摘された部分は校正されているようだが、主人公の乙文同様に直情的で猪突猛進な印象。しかし受賞時19歳というのだから、若さによる勢いと見ることも出来る。 謎解き部分はなかなか面白かった。島の怖い伝説とも上手く絡めてある。 2003年の受賞作だが、調べるとその後は書かれていないようだ。同時受賞だった岸田るり子さんはコンスタントに作品を出されているが、作品を書き続けるのは大変なことなのだろう。
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