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トーマスベルンハルト(著者), 池田信雄(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 みすず書房
発売年月日 2004/02/10
JAN 9784622048701

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商品レビュー

4.2

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2026/04/27
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ドイツ文学者である語り手ムーラウの故郷ヴォルフスエックとの間の軋轢を長い独白の形で書いた長編作品。著者の死の3年前の1986年に刊行された最晩年の小説でトーマス・ベルンハルトの文学の集大成と見なされているものらしい。 親兄弟姉妹を徹底的にこき下ろすその裏側にほの見える歪んだLOVEが可愛らしい。よほどブサイキーな顔だってこちらに印象づけてくる彼の家族たちにしたって、そうなったら彼自身だってたいして良くはないわけで、上の妹の旦那のことを「良くその顔でここにこられた」的なことを書いてるしね。なんだかんだ認めてるんだわ、この不平屋め! つまりは全部が全部祖国オーストリアへ向けた叱咤激励?、とまではいえないけれど、間違いなく愛はある。だって上巻のときにはそれほど思わなかったけれど、このお母さまはじめふたりの妹に会ってみたいなと思っちゃったもん。母親のこともかなりひどくいうけれどしかし尊敬するスパドリーニ卿の愛人だったことを思ってもねぇ。まぁムーラウさん繊細すぎるところがあるんかもだけどぉ。 そうなると私自身もいくぶん故郷のことを思わんでもない。子どもを作らなかった我が夫婦なんで私の代で終わりなんでね。両親のお葬式とか思うとなかなかに、ね。

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2015/02/05

やはり圧巻であった。上巻を塗り潰すかの様な呪詛と怨嗟の声はそのままに、しかし下巻では故郷に戻り葬式で矮小な振る舞いばかりしてしまう己の滑稽さが浅ましくも剥き出しに暴かれる。楽しい。そう、話の筋はどこまでも憂鬱で後ろ向きでありながら、その突き抜け加減が何とも素晴らしいのだ。ここにあ...

やはり圧巻であった。上巻を塗り潰すかの様な呪詛と怨嗟の声はそのままに、しかし下巻では故郷に戻り葬式で矮小な振る舞いばかりしてしまう己の滑稽さが浅ましくも剥き出しに暴かれる。楽しい。そう、話の筋はどこまでも憂鬱で後ろ向きでありながら、その突き抜け加減が何とも素晴らしいのだ。ここにあるのは自己嫌悪と背中合わせに存在する上質な諧謔であり、繰り返される声による眩暈に襲われながらもその中心には台風の目の様な穏やかさが不思議と同居している。その声の弱さは暴かれてしまった、だけどそれのどこが可笑しいって言うんだい?

Posted by ブクログ

2010/06/19

これ、すごいです。画期的すぎる。 改行も段落もなく、ドイツ、家族、故郷、周囲の人間など、ありとあらゆることの悪口を延々と書きつづっています。上巻の半分ぐらいまで、読みながらその内容が信じられませんでした。まさかこのまま終わらないよね、これが最後まで続く小説なんてあるわけないよね、...

これ、すごいです。画期的すぎる。 改行も段落もなく、ドイツ、家族、故郷、周囲の人間など、ありとあらゆることの悪口を延々と書きつづっています。上巻の半分ぐらいまで、読みながらその内容が信じられませんでした。まさかこのまま終わらないよね、これが最後まで続く小説なんてあるわけないよね、と思いながら。 ベルンハルト氏とは友達にはなれないでしょうが、この小説は偉大で歴史にのこるべき作品だとおもいます。

Posted by ブクログ

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