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毛皮交易が創る世界 ハドソン湾からユーラシアへ 世界歴史選書
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毛皮交易が創る世界 ハドソン湾からユーラシアへ 世界歴史選書

木村和男(著者)

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毛皮交易が創る世界 ハドソン湾からユーラシアへ 世界歴史選書

定価 ¥2,860

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/
発売年月日 2004/09/28
JAN 9784000268523

毛皮交易が創る世界

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商品レビュー

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2010/11/02

学術書ですが一般書としても読めます。タイトルは地味ながら、和男の視野は広く、良書です。註釈はほどほど。文献案内もあります。関心のあるトピックスを起点に、類書にあたってみるとよいでしょう。以下、具体的なことをふたつほど。 貨幣をもたぬ先住民との交易に、メイド・ビーヴァーという通貨...

学術書ですが一般書としても読めます。タイトルは地味ながら、和男の視野は広く、良書です。註釈はほどほど。文献案内もあります。関心のあるトピックスを起点に、類書にあたってみるとよいでしょう。以下、具体的なことをふたつほど。 貨幣をもたぬ先住民との交易に、メイド・ビーヴァーという通貨単位がつかわれました。ポンドなどなんの役にも立たなかったので、白人による苦肉の策です。ビーヴァーの毛皮一枚が、一メイドビーヴァー。時代や場所によって交易基準は異なりますが、たとえば銃一丁は10MBでした。 めずらしいはなしではないかもしれません。ただ、このMB、ハドソン湾会社が設立されてすぐに確立されますが、二世紀以上も機能しています。世界の貿易史のなかでも、謎に満ちた価格体系のひとつです。(第一章) キャプテン・クックの第三次航海に注目。クックはハワイで殺されますが、探検隊は広州へ寄港、このときラッコの毛皮がとてつもない価格で取引されることを知ります。最初にシナ大陸へラッコの毛皮を売りつけたのはスペイン人だといわれていますが、英国はこの市場に興味をしめします。ロシアの独占が崩れるきっかけとなります。周知のように、乱獲によってラッコは絶滅寸前に追いやられますが、その経緯を経済の視点から俯瞰しているのが本書です。(第三章)

Posted by ブクログ

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