1,800円以上の注文で送料無料

乃木希典
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 書籍

乃木希典

福田和也(著者)

追加する に追加する

乃木希典

定価 ¥1,320

¥220 定価より1,100円(83%)おトク

獲得ポイント2P

残り1点 ご注文はお早めに

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

6/30(日)~7/5(金)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋/
発売年月日 2004/08/30
JAN 9784163662107

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

6/30(日)~7/5(金)

乃木希典

¥220

残り1点
ご注文はお早めに

カートに追加するカートにいれる

商品レビュー

3.7

3件のお客様レビュー

レビューを投稿

2018/11/28

内容よりもまず先に、福田和也の本、最近薄くない? これはそれほど最近の本ではないけれど、それにしても昔はずっしりと読み応えのある本を書いていたのにさあ。 閑話休題。 乃木希典については旅順で大量の戦死者を出したことと、明治天皇の死後夫婦で殉死したことくらいしか知らないので、この...

内容よりもまず先に、福田和也の本、最近薄くない? これはそれほど最近の本ではないけれど、それにしても昔はずっしりと読み応えのある本を書いていたのにさあ。 閑話休題。 乃木希典については旅順で大量の戦死者を出したことと、明治天皇の死後夫婦で殉死したことくらいしか知らないので、この本に書いてあることがどれだけ一般的な解釈なのかはわからない。 この本に書いてあるとおりの「徳」の人だったとして、軍人に必要なのはそれなのだろうか? いや、「徳」はマストだとして、上に立つものには立つものとしての能力が必要なのでは? 戦争は自己満足であってはいけない。 日本軍の負け惜しみのような精神至上主義がここから出発したのだとしたら、やっぱり彼は上に立ってはいけない人だったのだと思う。 ”有能であること、賢明であることだけが、人を尊敬する理由になってしまったのは、私たちが合理的になったということだけではないだろう。むしろ、それは、いかに視野が狭くなったかを示しているようにも思われる。” 有能な人が必要とされるほかに、有用な人はいる。 多分乃木希典は、カリスマ的魅力のある有用な人だったのだろう。 だけど、将軍になってはいけない人だったように思われてならない。 そして、この本を読んだだけの感想だけど、乃木希典という人は、今でいうところの発達障害だったのではないかと思った。 けっして頭が悪いわけではないのに、愚直で融通が利かなくて、こだわりが強くて方針転換ができない。 何よりも子どものころ、みんなができることができなくて、ぽつねんと一人立って見ていること。 どうしてもみんなとテンポが合わなくてずれてしまうこと。その疎外感。 大恩ある叔父と弟を西南戦争で敵として喪った時から、実は死に場所を求めて生きてきたのではないか、とも言われていて、なんだか「岳飛伝」の史進を思い出してしまったよ。 乃木希典からは哀しさがこぼれてくる。(だからと言って将軍の無能はそれだけで罪だ)

Posted by ブクログ

2013/09/04

仲代達矢さんが「二百三高地」演じた乃木希典を見てから書籍を手に取ることは無かったが、初めて今回は手にとってみた。軍神とも呼ばれ忠義の臣でありながら、日露戦争においては無能な将のような戦いぶりも見せた。 幕末の長州藩士でありながらも、目立った功を残せずに明治維新を迎え、あれよあれ...

仲代達矢さんが「二百三高地」演じた乃木希典を見てから書籍を手に取ることは無かったが、初めて今回は手にとってみた。軍神とも呼ばれ忠義の臣でありながら、日露戦争においては無能な将のような戦いぶりも見せた。 幕末の長州藩士でありながらも、目立った功を残せずに明治維新を迎え、あれよあれよで出世をしていくのだがやはり維新後にも目立った活躍は見せていないし、実際のところ彼のとった行動は素晴らしいものとはいえない。我侭な子供が許してもらえるまでひたすら素行不良を続けているようで納得はいかないが、彼が死に場所を探していたというなら話は解るような気がする。 西南戦争の折に西郷軍に隊旗を奪われたことを引きずっていたのだろうか?果たしてこの人物が本当の軍神であったかはまだまだ読み漁ってみなければ解らないことばかりです!

Posted by ブクログ

2012/02/10

旅順攻撃の司令官として、59000人の死傷者を出し、 例えば司馬遼太郎によって、無能の指揮官と言われた乃木希典 福田和也による評伝 嘉永2年に生まれる、ペリー来航の4年前である 明治維新は20歳の時 長州戦争には参加しているが戊辰戦争には参加していない そのため戊辰戦争帰りのも...

旅順攻撃の司令官として、59000人の死傷者を出し、 例えば司馬遼太郎によって、無能の指揮官と言われた乃木希典 福田和也による評伝 嘉永2年に生まれる、ペリー来航の4年前である 明治維新は20歳の時 長州戦争には参加しているが戊辰戦争には参加していない そのため戊辰戦争帰りのものたちのつくる結束からは孤立していた だが暗殺された大村益次郎の陸軍における後継者である御堀耕助は従兄弟であり、新政府の軍人になることとなる 引きがあったためであろう、明治4年陸軍少佐に任ぜられる、23歳と異例の抜擢である 前原一誠の萩の乱にあって政府軍として鎮圧にあたった だが、弟正誼は反乱軍にあって戦死、 師である玉木文之進は息子や弟子たちが反乱に加担したことの責任を取って割腹自殺 西南戦争では西郷軍との闘いで軍旗を失った 半狂乱になった乃木は奮戦するが負傷、恥をそそごうとしたがかえって大きな恥辱を受けたと嘆く 西南戦争後は豪遊の日々 薩摩の娘との結婚 豪遊はやまず ドイツ留学、帰国後放蕩生活にピリオド、その対極になった 徳義の固まりとなる 近代国家における軍隊では徴兵された兵士を死地におくることになる このことは徳によって国民の信を得る、つまり徳義で支えるしかないとただ一人決意し、生涯をかけて実行したのが乃木希典であると福田和也は評価している 明治天皇も同じ思いを持ったからこそ乃木を愛した 「乃木は次第に、一つの詩のようなものになった。美しいが、人工的で、非現実的なもの。しかし、彼は紛れもない、生身の人間だった。」 「乃木が清廉潔白に見られようと努力したことにむしろ感ずるところがある。それは作為であり、演出だ。だが、それが自ずからのものではなく、努めたものであるからこそ畏敬を覚える」 とまで福田和也は書いている さらに「日本には(児玉源太郎のような)有能な人はたくさんいる。ただ、いないのは乃木のような人物だ。乃木がいないからこそわが国はかくも長い低迷を余儀なくされているのではないか。」と 乃木希典への見方が大きく変わりました また福田和也が乃木希典を評価する理由もよくわかりました それは近代国家が徳によって支えられない、今の日本に住んでいるからこそ、乃木希典を求めたいということです

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品