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赤川次郎ミステリーコレクション(12) 幻の四重奏
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赤川次郎ミステリーコレクション(12) 幻の四重奏

赤川次郎(著者), 望月玲子

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赤川次郎ミステリーコレクション(12) 幻の四重奏

定価 ¥1,540

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩崎書店
発売年月日 2004/10/12
JAN 9784265067626

赤川次郎ミステリーコレクション(12)

¥605

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2013/08/02

弦楽四重奏団のメンバーの1人が、突然、失踪してしまう。後日、彼女は押し入れで遺体となって見つかり、自殺として処理されるが、演奏会用のテープが残されていたり、彼女の恋人が現れ、「当日は駆け落ちの約束をしていた」などの発言から他殺を疑い、四重奏団のリーダーである弓子が自己調査に乗り出...

弦楽四重奏団のメンバーの1人が、突然、失踪してしまう。後日、彼女は押し入れで遺体となって見つかり、自殺として処理されるが、演奏会用のテープが残されていたり、彼女の恋人が現れ、「当日は駆け落ちの約束をしていた」などの発言から他殺を疑い、四重奏団のリーダーである弓子が自己調査に乗り出す話なのだが… 失踪した美沙子の恋人、英二の父親が交際に反対し、悉く潰そうとしていた辺りから、彼の父親に疑いの目が向く。おまけに、この父親と美沙子の母親が仲良く食事していたり… 結局は、実は、英二は多感な時期に母親に突如捨てられたショックから精神を病んでしまい、親しくなった女性を無意識のうちに殺そう…としてしまう病を持っており、それゆえに父親が余計な犠牲者を出さぬ様に、息子の交友関係に目を光らせ、交際が発展せぬ様に潰していただけであり、この英二の父親と美沙子の母親は昔、恋仲だった事から、その両者の子供が恋に落ちた事から急接近しただけ…と分かる。 そして、美沙子の父親は、美沙子を実の娘ではない…と思い込み、溺愛してしまい、娘を取られまい…と必死になり過ぎるあまりに手を掛けてしまった…と二重の話が交差するストーリー。 それにしても英二って惚れっぽい男やのぉ…と。 美沙子と駆け落ちの約束までしてた仲やったと言うのに、その美沙子を失って1カ月後には、弓子の父親の上司の娘、久恵とお見合し、その久恵に夢中になっている。別に、新しい恋をしてはならない…とまでは言わないが、通常、駆け落ちまでしようとした彼女を失ったら、暫くは、ショックで呆けていそうなもんだが…こんな立ち直りの早い男、信用できん(笑) 美沙子の母親も、微妙だし… かつて英二の父親と恋仲だった…言うのは良しとして、何で娘の父親が別の男だと旦那に疑われちまうのか?小説上では、血液検査の判定ミスとあるが、通常、1回ぽっきりの結果で、「俺の子じゃないんだ…」にはならないと思うんだが(笑) やはり疑われる様な事実がそこにないと、普通は検査の方に疑いの目を向けると思うんだが…おまけに用務員のおじさんも妙に美沙子と仲が良く、きちんと決まってた演奏会用の自分のパートのデモテープを用意されてあった事実を明かさず、小出しにそれをメンバーに送り付け、まるで亡霊が送って来たかの様な小細工をする必要性は何処にあったのか?おまけに、このおっちゃん、事件解決後は、仕事辞めて消息不明になってるし…犯人はきちんと明らかにされはしたが、本当の意味で全てが解決していない、妙に含みを持たせた終わり方にしているのは赤川次郎ならではのオチであろうか。

Posted by ブクログ

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