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仁義なき英国タブロイド伝説
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仁義なき英国タブロイド伝説
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商品レビュー
4.2
7件のお客様レビュー
スクープ、誤報、ゴ…
スクープ、誤報、ゴシップ、ヌード・・・と、何でもありの英国タブロイド紙について書かれた本。タブロイド魂には、ほとほと頭が下がる。タブロイドが世論を動かすことも多々あり、英国紳士も読んでます。戦争を機に部数を伸ばすのは、英国タブロイドも日本の高級新聞も同じ。
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ヴィクトリア朝時代の上流階級の生活でも描いているのかと思うほどの現実離れした虚像ばかり取り上げられる我が国の英国本。かの国の美しくない素顔が論じられないことに不満の方は本書をどうぞ。自身の主張は脇に置いて、テンポよく綴られた大衆紙の魅力を存分に伝える本である。英国では一般紙よりも...
ヴィクトリア朝時代の上流階級の生活でも描いているのかと思うほどの現実離れした虚像ばかり取り上げられる我が国の英国本。かの国の美しくない素顔が論じられないことに不満の方は本書をどうぞ。自身の主張は脇に置いて、テンポよく綴られた大衆紙の魅力を存分に伝える本である。英国では一般紙よりも大衆紙のほうがはるかに売れており、我が国でいえば、読売や朝日よりもスポーツ新聞のほうが人気みたいな話。だがこれらの大衆紙は、スポーツ紙がかろうじて保持している良識すら二の次の、何でもアリのスクープ合戦に日々その身を投じている。徹底した売らんかな主義こそタブロイドの正義。いかにもアングロ・サクソン的狩猟本能がジャーナリズムの世界で発揮されるドラマは一読の価値あり。日本人には真似のできないトバシっぷりである。 タブロイドの歴史も面白い。三大大衆紙の「サン」「ミラー」「メール」が祖先をたどれば同じ一族の刊行によるものだとは知らなかった。「サン」を買収した新聞王マードックと「ミラー」を手にしたマクスウェルのライバル対決を、ジェフリー・アーチャーが小説にしていたのも初耳。不運にもタブロイドの"標的"にされたダイアナ妃と、フットボーラーベッカムを取り巻く事件、王室への潜入捜査に成功した一件など、ここまでやるかのタブロイド魂を紹介している。著者がお固いNHKロンドン特派員なのがちょっと意外。
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ネットで見かけて。 英国のタブロイド紙がかなりえげつないことは知っていたが、 その成り立ちや抗争が書かれていて面白かった。 まずは、 警察がきちんと捜査しなかった黒人男性の殺人事件の犯人を追及したのが、 移民排斥の傾向がある保守派のタブロイド紙だった理由が、 編集者が被害者の...
ネットで見かけて。 英国のタブロイド紙がかなりえげつないことは知っていたが、 その成り立ちや抗争が書かれていて面白かった。 まずは、 警察がきちんと捜査しなかった黒人男性の殺人事件の犯人を追及したのが、 移民排斥の傾向がある保守派のタブロイド紙だった理由が、 編集者が被害者の父親を使用人として雇ったことがあったからという かなり個人的なものだったのが意外だった。 二大タブロイド紙が、 オーストラリア人と東欧移民がオーナーとなっていたのも面白いし、 海千山千の記者や編集者たちがインチキなネタをつかまされるのも面白かった。
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