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逆システム学 市場と生命のしくみを解き明かす 岩波新書
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逆システム学 市場と生命のしくみを解き明かす 岩波新書

金子勝(著者), 児玉龍彦(著者)

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逆システム学 市場と生命のしくみを解き明かす 岩波新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/
発売年月日 2004/01/22
JAN 9784004308751

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逆システム学

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商品レビュー

3.5

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2025/01/26

セントラルドグマと遺伝学の発展 - ワトソンとクリックのモデル: DNAがRNAを作り、RNAがタンパク質を合成する過程を示す「DNAがRNAを作り、RNAがタンパク質を作る」という理論が確立。 - 遺伝的決定論の影響: セントラルドグマは生物学における遺伝的決定論を強化し、生物...

セントラルドグマと遺伝学の発展 - ワトソンとクリックのモデル: DNAがRNAを作り、RNAがタンパク質を合成する過程を示す「DNAがRNAを作り、RNAがタンパク質を作る」という理論が確立。 - 遺伝的決定論の影響: セントラルドグマは生物学における遺伝的決定論を強化し、生物の形質はDNAによって決まるという考え方が広がる。 経済学におけるセントラルドグマの適用 - 市場経済と均衡理論: 新古典派経済学の一般均衡理論が市場の効率性を強調し、経済学における競争淘汰の理論が確立された。 - イデオロギーと淘汰: 生物学のセントラルドグマが経済学に影響を与え、自然淘汰や競争淘汰のイデオロギーが形成される。 遺伝子の複製とフィードバック制御 - DNAの複製過程: DNAの二重螺旋構造が複製時にどのように機能するかが解明され、遺伝情報の正確な伝達が重要。 - フィードバック制御の重要性: ジャコプとモノーによる研究が、遺伝子活性化のメカニズムを明らかにし、細胞内の環境変化に応じた遺伝子の制御が説明される。 中立的変異と生物の多様性 - 中立進化説の紹介: 木村資生の中立理論が紹介され、遺伝子の中立的な変異が生物の多様性を生む要因として強調される。 - 適応の幅を広げる多様性: 環境変化に対する適応能力が向上することで、生物が生存するための戦略が多様化。 進化と経済システムの相互関係 - 市場競争における多様性の役割: 経済システムにおいても多様性が重要であり、新たな競争が生まれることで経済の安定性が保たれる。 - 安全網の必要性: 経済の不安定性に対処するために、安全網が形成されることが必要であると論じられる。 現代における遺伝学の進展 - 逆遺伝学の進化: ゲノム解読技術の発展により、逆遺伝学が進化し、病気の遺伝的要因が解明される。 - フィードバック制御の新たな視点: 生物の複雑なネットワークにおけるフィードバック制御が、健康や病気の理解に新たな視点を提供する。 経済学と環境の関係 - 環境変化への適応: 経済システムも環境変化に適応する必要があり、多元的なアプローチが必要であると指摘される。 - 持続可能な発展の重要性: 経済と環境の調和を図るための新たな政策が求められる。

Posted by ブクログ

2020/11/21

経済学者の金子勝と生物学者の児玉龍彦が、「逆システム学」という立場にもとづいて、それぞれの専門分野における要素還元主義的な発想を批判している本です。 金子は、独立した個人に立脚する主流派経済学に対して、児玉は遺伝子決定論に対して、それぞれ批判的な立場に立っています。両者は、いず...

経済学者の金子勝と生物学者の児玉龍彦が、「逆システム学」という立場にもとづいて、それぞれの専門分野における要素還元主義的な発想を批判している本です。 金子は、独立した個人に立脚する主流派経済学に対して、児玉は遺伝子決定論に対して、それぞれ批判的な立場に立っています。両者は、いずれの批判対象にも「要素還元主義」的な発想が見いだせると指摘しつつも、他方でそれに対するアンチテーゼとしての全体論もしりぞけます。著者たちの立場は、複雑なシステムの全体をモデル化するのではなく、経済政策や病気の治療といった働きかけによってシステムに生じる影響を観測することで、実践的に問題への対処を図るというものです。 ただ、とくに金子の議論は従来の主流派経済学批判に終始しており、せっかくの看板である「逆システム学」の具体的な展開にたどり着くにはいたっていないような印象を受けてしまいました。

Posted by ブクログ

2018/10/18

すごく示唆に富む本 「複雑系」との違い・・・システム全体のモデル化を目的にする複雑系と異なり、調節制御の仕組みや要素間の関係そのものが研究対象 ノイズとシグナルの峻別・・・重要な差異か、無視してよい誤差か 「一創造百盗作」−大野乾の遺伝子重複仮説 ゲーム理論に基づく情報の...

すごく示唆に富む本 「複雑系」との違い・・・システム全体のモデル化を目的にする複雑系と異なり、調節制御の仕組みや要素間の関係そのものが研究対象 ノイズとシグナルの峻別・・・重要な差異か、無視してよい誤差か 「一創造百盗作」−大野乾の遺伝子重複仮説 ゲーム理論に基づく情報の経済学の限界−年金制度や失業保険制度で論理破綻 日本企業の「現場監督者(フォアマン)」は、職場の代表であると同時に経営側(制御系)の末端機構である。 └2つの調節制御の機能が一人の人間に重複し、その機能を果たせないようになっている。 交渉モデルでは、相反する利害を持つ者同士が交渉しないと均衡には達しないのに、「現場監督者」の心の中で行われる交渉ゲームになってしまい、重要なフィードバック機能を失わせる。 多重フィードバックが効かなくなって、インセンティブに頼るような、一方向に向かって進む状態を「フィードフォワード」という。現実による調節のかからない危険な仕組である。 システムが切り替わるとき−一度に切り替わるほうがうまくいく 胎児→乳児 乳児→幼児 ※成長→成熟 成熟→老化は、はっきりとした区切りがない中で進行するため、かつ成功体験があるため、困難が伴う。 同じ遺伝子が正反対の働きをすることがある。 └調節制御の遺伝子が、時期を見て働かせ方を変える。素朴な『遺伝子決定論』では説明がつかない。 政策者がバブルを望むワケ−必要消費より顕示的消費が盛んになるから 成長期にはフィードフォワードが有効な場合も多いが、成熟期にはもろくなってしまう。 セーフティネットには、自立の契機が必要。「状態」の変化に応じてセーフティネットを張りかえないと、多重フィードバックは壊れてしまう。 セーフティネットは、画一的に人々にインセンティブを与えるような仕組みではない。人々の多様性や多元的社会を保証するものでなければならない。

Posted by ブクログ