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塾の水脈 MAUライブラリー2
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塾の水脈 MAUライブラリー2

小久保明浩(著者)

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塾の水脈 MAUライブラリー2

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 武蔵野美術大学出版局/
発売年月日 2004/04/01
JAN 9784901631624

塾の水脈

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2017/01/15
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2004年刊行。江戸時代に生まれた塾。近世から近代・戦後直後までの歴史的推移を、具体例を多く渉猟し提示する方法で叙述するもの。ごく少数であったろうが、明治時代において今の受験生など及びもつかないほどの勉強をこなしていた若者がいたことは意義深い。また、困窮者のために学費不要とした塾を開いた成蹊園の例からは、今後の学費負担のありようを考える一つの視座を提供するのではないだろうか。さらに、戦時中の学びの模様を伝える「受験学習会」の例は心を打たれる。「クリーニング屋のおばさんが『何か勉強せにゃ』とやってくる」 「少年航空兵試験準備をする家出少年」「中学進学を在日朝鮮人であるために拒否された少年が『時代が移り変わろうとも、科学を学んでいけば生きていかれますよね』と言い学び続けた」「軍需工場で働く19歳女子が防空頭巾・もんぺ姿で通い『どうして数学をやらずにはいられないのか』と自問しつつも、面白がって数学を学んでいた」「中年労働者が『製図するのに、おら三角を知らんから教えてくれ』と入門」「塾では『空襲が来ないうちに帰りなさいね』と言っても、首を横に振って、警報下の中みんな勉強を続けた」。平和であることに感謝。 学校教育でも、近世の塾(現代なら習字や算盤塾)のように、段位授与のような方法論は採用できないのか?運営が難しいのか?もちろん、あまねく領域でなくてもよく、積み残しを避けたい分野だけでもよいと思うのだが…。

Posted by ブクログ

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