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海の祭礼 新装版 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2004/12/06 |
JAN | 9784167169428 |
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海の祭礼 新装版
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商品レビュー
4
13件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
有色の肌に生まれ、超えられない米社会の壁。自らのルーツを日本に見る。捕鯨船に乗り込み、ボートで単身島へ渡る。鎖国下の日本。どういう運命が待つかわからない。差別はそこまでの覚悟をさせる。座敷牢で暮らすが、丁重に扱われる。日本語を覚える一方、英語を教える。結局送り返されることになるが、通詞たちが生の英語に触れたことは、その後の日米交渉に計り知れない功績をもたらす。…途中、主人公が入れ替わり、最後は史実の叙述になる。焦点定まらず、小説としては読みずらいところもあるかもしれない。それでも、読後は充実感を味わえる。
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先日、「ブラタモリ•利尻島」を見ていたら、ラナルド•マクドナルド(1824〜1894)というアメリカ人の記念碑があるということが紹介されていた。何処かで聞いたような…と思っていたら、この作品でした。 ネイティブアメリカンの血を受けた彼は、日本に興味を持って幕末の1848年に利尻...
先日、「ブラタモリ•利尻島」を見ていたら、ラナルド•マクドナルド(1824〜1894)というアメリカ人の記念碑があるということが紹介されていた。何処かで聞いたような…と思っていたら、この作品でした。 ネイティブアメリカンの血を受けた彼は、日本に興味を持って幕末の1848年に利尻島に単身密入国します。長崎で幽囚の身となりますが、長崎通詞だった森山栄之助(1820〜1871)らに英語を教授します。物語は、森山栄之助がその後関わっていく幕末の外交交渉史を俯瞰的に描いていきます。一般的に、薩摩•長州ら新政府側からの視点で描かれる事が多い『幕末史』を、幕府側の外交下役だった一通詞の視点で見ることはとても新鮮に感じました。 …それにしても、パレスチナでの戦闘やウクライナ侵略戦争が続いている次節柄、"アの国"の傲岸不遜ぶりがどうしても鼻につきます。昔からずっとこうだったんだなぁ。 マクドナルドのような人物がいたという事が、何か奇跡のようにも思えます。
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読みづらいが、読み応えあり。 感情やセリフが少ない分、妙に心情が響く。 歴史に埋もれて名も残らない方々にスポットを当て、調べ上げる作業は大変であろう。 それを一冊の本としてまとめ上げられたからこそ、こうやって知ることができる。大変ありがたいことだ。
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