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田園都市を解く レッチワースの行財政に学ぶ
定価 ¥2,640
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 技報堂出版/ |
発売年月日 | 2004/03/26 |
JAN | 9784765544405 |
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田園都市を解く
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ロンドンから北へ55kmほど行ったところにあるとされる、レッチワースという街の行財政に関する本。 建築家 馬場 正尊さんのパネルディスカッションを聞く機会があって、理想的な都市モデルというふうに紹介されていて興味をもち、読んでみました。内容は専門的で、かつ叙述的だったので、都市デ...
ロンドンから北へ55kmほど行ったところにあるとされる、レッチワースという街の行財政に関する本。 建築家 馬場 正尊さんのパネルディスカッションを聞く機会があって、理想的な都市モデルというふうに紹介されていて興味をもち、読んでみました。内容は専門的で、かつ叙述的だったので、都市デザインとかに疎い僕には読み通すのが大変でした。 レッチワースで体現された《田園都市》構想は1890年代に提唱されはじめたもので、都市と農村、両方の良さを兼ね備えた街づくりを目指すものだったそう。レッチワースという都市はいまなおこのモデルで維持されていて、その歴史と伝統は100年以上連綿と受け継がれています。 都市を囲むように農村地区が整備されて、都市人口や住宅数なども、都市がつくられる前から、あらかじめ全てデザインされていたわけ。それは、現代にも起こっている人口集中とか、それゆえの環境問題とか雇用問題とかをふせぐために、ね。で、なにが面白いかというと、これが民間企業によって推進されたという点。この企業形態のあり方には紆余曲折あって一時期公社化されてた時期もあったりしたんだけど、スタート時も今も民間の運営。最初、土地をすべて買い付けるところから始めていたみたいで、なんか壮大で単純にときめきました。で、そもそもなんで民間の運営で市民の支持を集められたかっていうと、地価が上がったら、それをインフラ整備とか住民税削減とかって施策を通して市民に還元することにしていたからなんですね。だから基本的に市民としても満足して居住しているそうな。そういう意味じゃ、(いま流行の)「社会企業」的でもあるとも言えると思います。 で、この本は、この民間の株式会社だからこその面白さというのを、この会社をめぐる歴史から読み解こうということなんですね(きっと)。それはたとえば、会社と株主の関係であったり、会社と町議会の関係であったり、国の施策が会社に及ぼす影響だったり、とかそういうの。会社・市民・町議会・株主・州(政府)みたいな多様なアクターの関係下におかれている都市、という面白さなのです。 この構想はその後世界にも広まりをみせて、日本の都市にも影響を与えています。例えば田園都市線一体とか、そういうところにもこのアイディアは息づいているそうです。 (行政システムといった本質的な面でなく、都市デザイン手法といった表面的な面だけに影響を受けたことが問題だと本書は指摘しているんだけど。) 浅い理解ですごいブワァーと書いたので内容の真偽は定かじゃないけど(笑)、関心もった人は勉強いただけると楽しいんじゃないかと思います。 レッチワースに関する参考URL:http://trendy.nikkeibp.co.jp/lc/eco_baba/070529_denentoshi/index.html 【記】しみず 【在処】自宅
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