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中世の鎌倉を語る
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社/ |
発売年月日 | 2004/07/20 |
JAN | 9784582469059 |
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中世の鎌倉を語る
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安西篤子監修『中世の鎌倉を語る』(平凡社、2004年)は鎌倉女学院創立百周年記念事業の鎌倉学セミナーの成果である。NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の復習になる。源実朝には「出でていなば主なき宿となりぬとも軒端の梅よ春を忘るな」の和歌がある。これを他の人のものとする可能性を指摘す...
安西篤子監修『中世の鎌倉を語る』(平凡社、2004年)は鎌倉女学院創立百周年記念事業の鎌倉学セミナーの成果である。NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の復習になる。源実朝には「出でていなば主なき宿となりぬとも軒端の梅よ春を忘るな」の和歌がある。これを他の人のものとする可能性を指摘する。「最期の歌というのはつくられることが多いので、この歌も、本当に実朝がつくったものかどうかわかりません」(尾崎左永子「実朝の和歌」94頁)。この歌は冤罪で左遷された菅原道真の「東風吹かば匂ひをこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな」を想起させる。 実朝の宋船建造を逃避ではなく、意図あってのものと位置付ける。 「実朝は、中国から偉い僧侶を何人から連れてきて、鎌倉に大寺院をつくろうとしたのではないでしょうか。つまり実朝は、武士たちに、いままでの武士としての教養以外の教養をつけさせて、鎌倉を新しくする、そう考えたのではないかと、私は思っております」(岡松和夫「実朝の渡宋にかけた夢」100頁) 後醍醐天皇が支持されなかった理由は一所懸命の武士の気持ちに答えられなかったことがある。 軍勢の士気が低いために後醍醐天皇が布告を出したことがある。 「今度の合戦において忠ある者には、日をおかず恩賞を出す」 これに対して以下の落首が詠まれた。 「かくばかりたらさせ給ふ綸言の汗の如くになどなかるらん」 「「たらさせ」の「たらす」というのは「人を騙すこと」です」(永井路子「太平記と鎌倉」148頁)。後醍醐天皇がだまして綸言を汗のように流してしまうと風刺されている。
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2001年~03年に開催された「鎌倉学セミナー」(鎌倉女学院主催)の講演録をまとめた一冊。語り口調なので読みやすくわかりやすい。 特に第三章(中世の女性について)の「阿野廉子の生涯」や「鎌倉の尼について」←坊門信子について語られている 「乙姫墳墓堂」が興味深かった。
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鎌倉女学院の創立100周年で開催された鎌倉に関する講演会をまとめたもの。 編者安西篤子さんをはじめ、永井路子さんなど、すごく豪華なメンバー構成です。 話された内容がそのまま話し言葉で書かれているので、読みやすい人もいるはず。(こればかりは人の好みの問題なので、一概には言えませ...
鎌倉女学院の創立100周年で開催された鎌倉に関する講演会をまとめたもの。 編者安西篤子さんをはじめ、永井路子さんなど、すごく豪華なメンバー構成です。 話された内容がそのまま話し言葉で書かれているので、読みやすい人もいるはず。(こればかりは人の好みの問題なので、一概には言えませんが) 時代は鎌倉に限らず、太平記や歌舞伎の話なども出てくるので、興味ある箇所のみを読む、などの読み方も出来ると思います。
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