百の旅 千の旅

五木寛之(著者)

• 販売会社／発売会社: 小学館/
• 発売年月日: 2004/01/07
• JAN: 9784093874793

商品レビュー

2019/07/20

　青春、朱夏、白秋、玄冬という四つの季節の旅。空間の旅、時間の旅、歳月の旅。「日刊ゲンダイ」連載「流されゆく日々」を抜粋・整理したものだそうです。五木寛之　著「百の旅　千の旅」、２００４．１発行。著者の趣味は：　自分の心身の働きを正確に知ること、それを探索すること、それをコントロールすること。著者がこの作品を執筆した時、７０歳ぐらいと思います。私も、今、その年齢、いいな、すごいなと思っています！
　1週間に5日は旅から旅の暮らし。深夜ずっと目覚めて日の出とともに眠り、食事は時間のできたときに駅のスタンドで立ち食い。原稿は常に車中か町のカフェで書く。資料が必要になると近くの書店か図書館へいく。何10年も病院を訪れたこともなく検査など受けたこともない。旅とは行動ではなく、想像力の運動だ。五木寛之「百の旅　千の旅」、2004.1発行。本川達雄氏の心拍数一定の法則によると、65歳の私はあと10年。すべてがうまくいって。75歳が寿命と覚悟を決める。ゆるやかなガン死の宣告とそれほど変わらない。