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素顔の芸術家 東山魁夷 大いなる自然への祈り
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ビジョン企画出版社/ |
発売年月日 | 2004/01/05 |
JAN | 9784899790143 |
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素顔の芸術家 東山魁夷
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ファン歴になってまだ浅いけど、私の好きな画家、東山魁夷。 図書館でこの一冊を見つけたときは興奮した。 好きになったきっかけは、2つの偶然が重なったことによる。 まずは、長野県。ここ数年、私の中で特別な場所になりつつある。 東山魁夷という画家の美術館が長野にあると言うことを知...
ファン歴になってまだ浅いけど、私の好きな画家、東山魁夷。 図書館でこの一冊を見つけたときは興奮した。 好きになったきっかけは、2つの偶然が重なったことによる。 まずは、長野県。ここ数年、私の中で特別な場所になりつつある。 東山魁夷という画家の美術館が長野にあると言うことを知った。 そして、私も好きなスポット「御斜鹿池」を舞台にした絵を描いている人だということを知った。 もう一つが、これまたここ数年で私がすっかり心酔している作家、原田マハさんが好きな画家だったということ。 自身のエッセイでも東山魁夷の絵との特別な出会いを書いているし、小説でも何度も彼の名前や作品が登場しているのを発見した。 そして、いくつかの絵を見て、私もまた、東山魁夷の絵の魅力を感じ始めた。 一番始めに見た絵は、白馬と神秘的な緑の調和が美しい、「緑響く」。 さて、こちらは、東山魁夷の奥様であるすみさんが監修をした一冊。 魁夷氏が横山、神戸で過ごした少年時代から彼の生い立ちが描かれている。 彼や家族の写真、そしてそのとき描いていた絵や文章が時系列に掲載されていて、東山魁夷氏を知るためには贅沢な内容になっている。 少年の頃から絵を描くのは好きだったようだ。 美学生(今の芸大美術学科)となった魁夷氏は、一気に才能を発揮させる。 仲間達と美術論を語り合い、ドイツへと留学して様々な人にふれ合う。 特待生となり、授業料は免除されていたようだ。 すみさんと出会い、結婚するも、戦争がやがて始まり、召集令状が来てもう二度と筆を握ることは出来ないかもしれない、という思いも経験する。 そして、病気で次々と家族を亡くす。 辛い経験を沢山した魁夷氏。 だけど、すみさんとは、晩年一緒にヨーロッパに何度も長期旅行したりと、仲が良さそうな様子。 すみさんと出会えて本当に良かったな、と思った。 長野に美術館があることで、私は、彼は長野出身の画家なのかと最初思っていたのだが、 若い頃から、信州の山や川に触れることで感性を養い、彼にとって原点とも言える場所だった、ということだ。 終盤で、私には子どもも弟子もいない。作品は自分にとって特別な場所である長野に寄贈したい、 と、長野県新聞社の社長に申し出たことで、長野県の美術館が実現したとのこと。 そんな魁夷氏の心意気も素敵だ、と思った。 風景画家として有名で、「緑響く」のように何か生き物が登場する作品は珍しいようだ。 「道」、「霧の山峡」も好きな作品。 本当に、綺麗ですよね。 東山魁夷が、本当に自然を愛し、絵を愛していたのが伝わってくる。 長野県信濃美術館の東山魁夷館には、コロナ禍が空けたら絶対に行くと決めている! また、東山魁夷が生涯の大半を過ごしたゆかりの地である千葉県にも、市川市東山魁夷記念館なるものがある。 そこにも行ってみたい。 そのときは、画集も買おう。今年、どちらも行けると良いな。
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