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みんな元気。 cuckoos & the invisible devil
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みんな元気。 cuckoos & the invisible devil

舞城王太郎(著者)

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みんな元気。 cuckoos & the invisible devil

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商品詳細

内容紹介 内容:みんな元気。. Dead for good. 我が家のトトロ. 矢を止める五羽の梔鳥. スクールアタック・シンドローム
販売会社/発売会社 新潮社/
発売年月日 2004/10/30
JAN 9784104580026

みんな元気。

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商品レビュー

3.5

56件のお客様レビュー

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2023/08/14

収録作は「みんな元気。」「Dead for Good」「我が家のトトロ」「矢を止める五羽の梔鳥」「スクールアタック・シンドローム」の5作品。全作好き。ただ、過去の舞城王太郎作品と比較しても、小説という枠組みからの逸脱が激しくかなり挑戦的なので、この短編集から舞城王太郎を入門するの...

収録作は「みんな元気。」「Dead for Good」「我が家のトトロ」「矢を止める五羽の梔鳥」「スクールアタック・シンドローム」の5作品。全作好き。ただ、過去の舞城王太郎作品と比較しても、小説という枠組みからの逸脱が激しくかなり挑戦的なので、この短編集から舞城王太郎を入門するのはあまりおすすめできない。 起承転結の崩壊は収録作に共通するテーマだろう。過去にも舞城作品ではしばしば主人公の心情が優先され、主語と述語の対応が崩れたり、一文が何行にも渡るなどの表現がみられたが、それらは大概が文節単位だったし、逸脱しても作品全体ではある程度のまとまりをもって理解できるものだった。本作においては主人公の心情が全てにおいて優先されるため、"物語"よりも優先される。時系列は主人公の気持ちがもっとも必要とする順番で語られるため、飛んだり跳ねたりする。いきなり物語のリアリティラインが変わったり、最初の方で話題にしていた事件が最後では全く触れられなかったりする。小説の語りが逸脱すると、瞬間に理性からも逸脱できたような気分になれるので、個人的には悪くなく思う。 特に「矢を止める五羽の梔鳥」は脈略なく(JDCトリビュート的な)言葉遊びが始まったそのまま終わったりもする。ここに至って、もはや小説なのか現代詩なのかわからないところまで来ていて、同じように感情を現代詩の方向から追い求めた最果タヒ作品とも通じるようなテイストになっているのは面白い。 舞城王太郎作品を今発売順に読んできているけれど、ここ数作品、つまり『九十九十九』『好き好き大好き超愛してる。』『みんな元気。』で、また一つ違う次元に突入してきているように感じる。当然個人差もあると思うが、初期の作品よりも2周りくらい洗練された小説になってきている。まだまだ舞城王太郎の作品で未読のものが多いのがとても幸せなことだと思う。

Posted by ブクログ

2016/08/14

「みんな元気」130p★ 心地悪い。 「Dead for good」18p★ 短い。 「矢を止める五羽の梔鳥」18p★ 微妙。 「我が家のトトロ」56p★★★★ 良好。 「スクールアタック・シンドローム」58p★★★ 険悪。

Posted by ブクログ

2013/10/13

短編集です。 「みんな元気。」、「Dead for Good」、「矢を止める五羽の梔鳥」の 3つの短編からなっているのですが、なんていうか…配分が。。。 ほぼ「みんな元気。」。 90%が「みんな元気。」。 相変わらず飛んでるなぁ、って感じの小説。 や、舞城王太郎はとても好きだか...

短編集です。 「みんな元気。」、「Dead for Good」、「矢を止める五羽の梔鳥」の 3つの短編からなっているのですが、なんていうか…配分が。。。 ほぼ「みんな元気。」。 90%が「みんな元気。」。 相変わらず飛んでるなぁ、って感じの小説。 や、舞城王太郎はとても好きだから、イイ意味で。 舞城王太郎のすごいのは、やっぱり文章。 句読点が適切じゃないのに(読点はやたら少ないし)、正しい日本語とはかけ離れてるのに(やたら口語的だし)。 むしろ、句読点が適切じゃないからこそ、正しい日本語からかけ離れてるからこそ、のスピード感とリアル感(←リアリティではない)。 ストーリーは、あたしにとってはよくわかんないものも多いのだけど(現実と空想を行ったり来たりな感じで、その区別がはっきりしないから、イマイチよくわからない)、それでも飽きさせない、ってとこがすごい。 なんか、勢いだけで乗り切っちゃえる、というか、勢いこそ味わえ、的な。 3編の中では「Dead for Good」が一番好きです。 …言い換えれば、これしか内容がちゃんと理解できなかった、とも言える。 「みんな元気。」は、あんまりよくわかんないなりに、けっこう考えさせられます。 最近、赤ちゃんポストが出来て、家族とは何か、ってことをよく友達と話すのだけど。 入れ替え可能、交換可能な家族って、「家族」として存在・維持することができるのかなぁ…。 あたしの理解だと、家族って、長期的にコミュニケーション的期待が見込める関係性って感じなのだけど、いつ入れ替えられるか、いつ交換されるかわからない関係が、家族としてシステムを維持していくことはできるのか? できるとすれば、どのようにできるのか? というか、そんなことができるとすれば、それはそもそも「家族」ではないのではないか? などなど。 む〜…。 よくわかんない。 難しい。

Posted by ブクログ

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