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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 2004/10/30 |
JAN | 9784104633043 |
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
日銀の政策決定会合や短資会社の様子が、リアリティをもって描かれており、興味深かった。金融取引の面白さも感じた。 ただ、小説のストーリーとしては、最初のほうは、ミステリアスな芦川笙子の正体が気になり、話に引き込まれたが、最終的にあまり芦川が何をしたかったのかがわからないところもあり...
日銀の政策決定会合や短資会社の様子が、リアリティをもって描かれており、興味深かった。金融取引の面白さも感じた。 ただ、小説のストーリーとしては、最初のほうは、ミステリアスな芦川笙子の正体が気になり、話に引き込まれたが、最終的にあまり芦川が何をしたかったのかがわからないところもあり、読後カタルシスを得られるには至らなかった。正直、金融についての基礎知識があまりないので、そもそも内容を理解するのに苦労するところもあった。あと、「日銀券」という題名は、あまり内容とフィットしていないのではないかとも感じた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
【日銀券 下】 幸田真音さん 笙子はこれからのマーケットを担う若者に自論を説くため 日銀の若手職員を集めた勉強会や、地方への講演に力を入 れ始めた。 日銀が金融緩和政策の出口を模索しはじめた頃、サウジが フランスの石油会社とユーロ建ての大口契約を結んだとの ニュースが飛び込んできた。 原油の決済通貨をドルではなく、ユーロに転換するという とてつもないニュースに市場には緊張が走った。 米国株は下落し、米国経済に大きく依存している日本も 無傷ではいられないコトは必至だった。 日銀の政策決定会合で意見がまとまらない中、笙子は ニューヨークでの極秘会議に日銀総裁の代理として 出席していた。 会議の席での笙子の含みを持たせた発言に市場は大混乱 になる。そして、ソレこそが笙子が長年にわたって画策 していたコトの始まりだった。 ☆ 本分抜粋 「金融システムを守るという美名のもとで、金融機関の淘汰 を先送りしつづけた政府・日銀。 長いゼロ金利の時代を経て、量的緩和政策はようやく 解除された。だが、市場はあまりにも長い期間、異常 なゼロ金利時代に慣れきってきた。量的緩和政策は、 たしかに金融システムの安定化にや役立ったかもしれない が、市場は無残にも息の根を止められた。 ゼロ金利は預金者の犠牲の上に成り立っていた。年金 生活者もしかりだ。そうした多大な犠牲の上で、日本 の金融機関は、みずからの怠慢が生んだ不良債権を 処理してきたのだ。 金利は真理だ。国の真の姿を表すものだ。 少しでも経済や金融を学んだことのある者なら、金利 が動かない市場がどれだけ異常なことか知っていた筈だ。 それなのに、高すぎる金利は論外としても、金利がない 市場が海外からどれほど特異な目で見られるか、気づ いた者は多くはなかった。」 金融や経済のコトはあまり分かりません。幸田さんの本 には、経済や金融を知る努力をすることは自分にとって だけではなく、国の未来にとっても必要なコトなんですよ というメッセージがこめられているように感じられます。
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日銀を舞台にした米ドルの大暴落を描いた物語。出版されたのが2004年の後半で、今の政治状況がほぼそっくり反映されててちょーリアル。また、恋愛小説としても、前半の期待感の演出がとても上手で、楽しい。あーやっぱりそのうち米ドル大暴落来るかな(うちのドル貯金・・)と、真剣に思わせられる...
日銀を舞台にした米ドルの大暴落を描いた物語。出版されたのが2004年の後半で、今の政治状況がほぼそっくり反映されててちょーリアル。また、恋愛小説としても、前半の期待感の演出がとても上手で、楽しい。あーやっぱりそのうち米ドル大暴落来るかな(うちのドル貯金・・)と、真剣に思わせられる。日本とアメリカの末期的な財政状況を感じたい人にオススメ。
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