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シリウス・ファイル 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 2004/08/01 |
JAN | 9784102147115 |
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シリウス・ファイル
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商品レビュー
3.5
5件のお客様レビュー
肝心な場面で、そんなポカミスしてどうするの?なシーンに結構ページが割かれていて微笑ましい。この一作目しか読んでないや。
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ジョン グリードの作品は、ブラックドックを読んだときに主人公のキャラクターが前作を読まないとよくわからんということをレビューで書いた。 本作は、その前作にあたる。 イギリスの諜報部(MRU)の工作員である主人公ジャックヴァレンタインは、アイルランドを舞台にアメリカの古傷を巡る...
ジョン グリードの作品は、ブラックドックを読んだときに主人公のキャラクターが前作を読まないとよくわからんということをレビューで書いた。 本作は、その前作にあたる。 イギリスの諜報部(MRU)の工作員である主人公ジャックヴァレンタインは、アイルランドを舞台にアメリカの古傷を巡る米英の確執そしてIRAの内部抗争に巻き込まれながら「落とし前をつけていく」非常に男くさいセンチメンタリズムが流れている。 本作も「英国推理作家協会賞」を受賞している。
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もちろん、”冒険小説の真髄、ここに甦る”との帯のコピーに惹かれたわけでもない。この手口にはさんざん騙されきましたからね、我らがマクリーン的正調冒険小説にはとんと御無沙汰。ここんとこクランシーの「教皇暗殺」とかフリーマントルの「城壁に手をかけた男」、先月の「夜の回帰線」等、久々に新...
もちろん、”冒険小説の真髄、ここに甦る”との帯のコピーに惹かれたわけでもない。この手口にはさんざん騙されきましたからね、我らがマクリーン的正調冒険小説にはとんと御無沙汰。ここんとこクランシーの「教皇暗殺」とかフリーマントルの「城壁に手をかけた男」、先月の「夜の回帰線」等、久々に新潮文庫の翻訳ものを読み継いでる威勢も手伝い、ここらではずれるかなとの予感を抱きつつも、手にとることに。 しかして、ページを繰るにつれ、そんな疑念は見事に晴らされます。中盤追っ手が迫る中、主人公らが駆るトロール船で嵐のノース海峡に臨むあたりからは、俄然面白くなり、後はページを繰るのももどかしい状態、うん、こういうのが読みたかったんだ。 このジャンルの小説ではお約束、読後の爽快感は、となればちょっと首をかしげてしまう。正邪を問わず時代を経るごとに人は確実に不実の度合いを増す、読後の印象の度合いもそれに呼応するかのよう。21世紀の冒険小説は半世紀近く前の有様とは違うのだよ、と読み取ってしまってはちといきすぎかな。 再度、帯のコピーに戻る、さらに小さな字で「脱出航路」や「女王陛下のユリシーズ号」を惹きあいにだしていますが、海上での攻防部分(分量としても先の2作品に大きく劣る)のみ当てはまるということで、相応しい例えではありませんね。代表作として挙げたのでしょうが、このお二方の作品であれば、リーアム・デブリンが主人公となる作品とか、もともとイアン・スチュワート名義であったものとかの方がずっと相応しく思う。 (2004年記)
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