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マンガを解剖する ちくま新書
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マンガを解剖する ちくま新書

布施英利(著者)

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マンガを解剖する ちくま新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房/
発売年月日 2004/11/10
JAN 9784480062062

マンガを解剖する

¥220

商品レビュー

2.8

7件のお客様レビュー

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2017/06/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

養老孟司さんの研究室のひとのよう。脳科学と結び付けた話が多く、雑学本的には面白かった。ただ作品評が私の肌に合わず読んでいてむずむずする。 ただ、アニメと漫画が脳科学的にも全然事なたメディアだという繰り返しは面白い。 157pあたりで「かわいい」についての話をしていたけど、「かわいい」という言葉と「かわいい」という感覚をごっちゃにしているのが気に食わなった。 参考文献をあげてくれ…と思った。頭にある吹き出しの話とかは面白かったけどエッセイの域を出ないと思った。いやもしかしたらそもそもそういう本なのかもしれないけど。ただあとがきには「マンガ論」とあった。 項目別に雑感 Ⅰ、言語論  漫画と漢字の構造は同じ、という漫画論系によくある話とその仲間の話をまとめてある項目。 Ⅱ、絵画論  描画の手法や効果について。 構図や遠近法が心を表現することにも用いられているのだ、という話は面白かった。 「線」の項では、頭頂葉を損傷した女性が動いている車を認識できない話をし、それが漫画のコマ割りと同じではないか!?という話ををしていた。この前後は脳機能と漫画を結び付けた話が多く面白い。 Ⅲ、身体論 Ⅳ、科学論 死ぬほど個人的な感想だけど、いちいち各項目の結びの文章が鼻につく。多分そこだけちがうだけでももっと快適に読めたと思う。 抜粋 p46 かつてトルストイは「優れた文学とか、何かの答えを与えるものではなくて、大きな問いを投げかけるものだ」と言った。 (ここの部分の引用元がわからない…) p103(孫引き) 「命は闇の中のまったく光だ!!すべては闇から生まれ闇に帰る」 ナウシカの漫画の最後の方のセリフらしい。 p146 人の脳には「動きだけ」を認識する部位がある。だからマン値、脳に障害が起こってその動きを近くする部位以外が働かなくなってしまったら、世界は「動く線の軌跡」のとうに。抽象的な光景として見えるだけかもしれない。 p153 ところで「新進二元論か否か」ではないが、心と体というのはけっして別物ではない。どのような身体をもっているかが、どのような心を持つかに影響する。 p242(ドーキンスの引用) 「自然は残酷ななのではなく、非常で冷淡なだけである。これは人間におって知らないですませたい最も不快な教訓である。われわれは認める気にはなれないが、自然の事情には善も悪もなければ、残酷も新設もなく、ただひたすらにーー何の目的意識もなく、あらゆる苦しみに無関心ーーなのかもしれない」『遺伝子の川』 157 キネティックアート 赤塚図書館726

Posted by ブクログ

2017/01/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2004年刊。著者は東京芸術大学美術学部助教授(東京大学医学部養老孟司研究室助手歴あり)。経歴から窺い知れるとおり、科学と美学(絵画・仏像などの文化財を含む)の両面からマンガを解読。確かに、マンガにおける「絵」というものの意義を明快に叙述した「Ⅰ言語論」「Ⅱ絵画論」はこれまで無意識であった領域に焦点が合い、得心する読後感。特に①少女マンガにおけるコマ割と描線の絵画性・非記号性(手塚漫画の主流とは一線を画している)、②アニメーションではなかなか使いづらい明暗・光闇のコントラストを、マンガでは上手く利用。 しかし、肝心の科学面では期待外れ。身体論の中で「体は子供、頭脳は大人」(感覚器が異なれば、異なる意識を持ちうるという意味で)という名探偵コナンを引き合いに出したのはまあいいとして、大人が子供の世界を覗きうるテクストとして「ドラえもん」が意義深い主旨の指摘には唖然。また、エヴァをマシーンによる身体機能の拡張と見る指摘は、明らかに誤読。こういう側面は先行作品たるマジンガーZに妥当し、エヴァは自我の消失・自他境界の消滅のように思う。その他も電脳(攻殻機動隊)、ネオテニー(AKIRA)と、選択はともかく内容は薄い 長短ない交ぜの一書である。PS.光と闇を描こうとしているアニメーションはないかな、ということで「M3ソノ黒キ鋼」が思いついたところ(その演出が成功していたかどうかは別儀。特に光の使い方)。他にもあるかなぁ?

Posted by ブクログ

2012/05/22

うーおもしろい! 無類の漫画好きなんで、こういった風に理論的に、且つ、好意的に漫画の面白さを説いてもらうと違うベクトルに興味が広がるので、嬉しくもあります(´ー`) 漫画は勿論ストーリーも大事だけど、いろんな魅せ方の手法があるからより面白くなることを改めて感じる一冊。 コマ割り、...

うーおもしろい! 無類の漫画好きなんで、こういった風に理論的に、且つ、好意的に漫画の面白さを説いてもらうと違うベクトルに興味が広がるので、嬉しくもあります(´ー`) 漫画は勿論ストーリーも大事だけど、いろんな魅せ方の手法があるからより面白くなることを改めて感じる一冊。 コマ割り、構図などは石ノ森先生もすごいよ!と思ったり。 とりあえず、大友克洋先生はマスト、と…。

Posted by ブクログ

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