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こころの耳 伝えたい。だからあきらめない。
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こころの耳 伝えたい。だからあきらめない。

早瀬久美(著者)

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こころの耳 伝えたい。だからあきらめない。

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 2004/07/17
JAN 9784062125376

こころの耳

¥605

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2008/05/12

日本で初めて、ろう者で薬剤師になった早瀬氏の怒涛の手記。幼少の頃から現在まで、ほぼ時系列的に自分史と薬剤師法の欠格条項などをからめて書かれています。 読んでいて、本当に早瀬氏は人一倍エネルギーにあふれている人だと思いました。欠格条項があることを承知で薬剤師免許を申請し、却下され...

日本で初めて、ろう者で薬剤師になった早瀬氏の怒涛の手記。幼少の頃から現在まで、ほぼ時系列的に自分史と薬剤師法の欠格条項などをからめて書かれています。 読んでいて、本当に早瀬氏は人一倍エネルギーにあふれている人だと思いました。欠格条項があることを承知で薬剤師免許を申請し、却下されてもめげないその気持ちは、早瀬氏単独の努力ではないにせよ、見習わなければならないものがきっとあるのだと思います。 「220万」という驚くべき数を集めた署名運動が、何を僕らに訴えているのか。その220万という数字を厚生労働省に突きつけた僕らはこれから何をしていくべきなのか。そうした示唆にも富んでいます。 前半は主に幼少時代や学生時代、それにまつわる講義保障についての記述など。後半は、主に薬剤師国家試験合格後の顛末や、スマイルフリースクールについて。途中、恋愛にまつわる話がちょこちょこと顔をのぞかせます。話の本筋にどれだけの影響力がある出来事なのかは分からないけれど、ちょっと嫉妬してしまうような、ほほえましいような、素敵かつ切ない恋愛談もあります。 ろう運動というものが明らかに衰退している中、彼女の果たした役割というのは、非常に大きなものがあると思います。マスメディアが悪戯に持ち上げた部分もあったにせよ、彼女がどれだけの人に夢と希望を与えたかを考えると、本当に頭が下がります。 これらの彼女の活動は、彼女のタフさがあったからこそなのかもしれません。しかし、そのタフさをもたない人であろうと、彼女からエネルギーをもらい、希望をもらい、少しずつでも夢に向かって旅立っていけるのではないでしょうか。 このレビューを書いている僕は耳がきこえる。だから、こんなレビューは傲慢かもしれない。けれど、僕は確かに夢と希望、そして何より「元気」をもらいました。良い意味で、このような手記が、少しずつ少なくなっていくことを、僕は望みます。

Posted by ブクログ

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