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動作の意味論 歩きながら考える
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 雲母書房 |
発売年月日 | 2004/12/25 |
JAN | 9784876721672 |
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動作の意味論
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商品レビュー
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2件のお客様レビュー
本書を理解する上でまずおさえなければならないのは,行為-動作-運動の差異である.英語ではそれぞれaction,motion,movementをさす.この中で筆者が問題にしているのは動作,とりわけ,立つ,座る,歩く,上げる,下げる,つかむ,食べる,といった基本動作である.これらの動...
本書を理解する上でまずおさえなければならないのは,行為-動作-運動の差異である.英語ではそれぞれaction,motion,movementをさす.この中で筆者が問題にしているのは動作,とりわけ,立つ,座る,歩く,上げる,下げる,つかむ,食べる,といった基本動作である.これらの動作は,それ以上意味のある身体動作に分解できないという点に特徴があり,リハビリテーション医療が対象としている運動障害は,この「動作」の不自由である. 一方で,基本動作を関与する身体部位の変化で見るとき,これを運動と呼び,化粧する,食事をする,挨拶する,殺人を犯すなどの異なる動作の組み合わせからなるものは行為と呼ばれる. 身体運動を説明する従来の理論には,情報処理論やダイナミカル・システムズアプローチといったものがある.前者の立場では,脳が運動を「制御する」,すなわち中枢神経系による情報処理や計算を通じた制御によって運動が行われると考えられ,また後者は環境と身体,運動の連鎖をひとつの複雑な系(システム)として捉える立場で,運動は環境との相互作用の中で生み出されると考える.著者はこのどちらの立場をも採用せず,自らの理論を「進化論的説明」と名付けている. たとえば,歩くという基本動作を考えてみると,その動作を構成する身体各部分の運動の組み合わせは一定のパターンを形成しているが(これを運動協調性という),それは行動進化の歴史の中で自然選択された結果であるというのが著者の主張である.彼は,動作のパターンに関する「適応的合理性」を見出すことに関心をおいている. 障害や老化のために日常動作が従来と同じようにできないという場合を考えてみると,実際には動作ができないのではなくて,これまでとは別のパターンで同じ動作を遂行しようとするところに特徴があるという説明はとても興味深く,読んでいて感心した点である.筆者の言葉によると一見「トリビアルな」ことに考えられがちな基本動作について研究することの意義がここにはっきり示されていると感じた. 今年度読んだ学術書の中で,もっともレベルの高い優れた書物であると思う.
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人がごく当たり前に持っている日常生活上の動作の力。歩く、食べる、話す・・・ それらがなぜ当たり前になっているのか、また、当たり前に獲得されていながら、とても高度なこの力を『歩きながら考える』などの視点から考える、新しい動作についての意味論。 特に日常生活動作をスキルとして考える...
人がごく当たり前に持っている日常生活上の動作の力。歩く、食べる、話す・・・ それらがなぜ当たり前になっているのか、また、当たり前に獲得されていながら、とても高度なこの力を『歩きながら考える』などの視点から考える、新しい動作についての意味論。 特に日常生活動作をスキルとして考えることに自分自身のテーマに近い内容が書かれている。
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