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独房の修道女 扶桑社ミステリー
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 扶桑社/ |
発売年月日 | 2004/06/30 |
JAN | 9784594046736 |
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独房の修道女
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独房の修道女
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商品レビュー
3.3
3件のお客様レビュー
いかにも映画化されそうなまとまりとオチでしたが、面白く読めました。 時は1960年代、14世紀に実在した隠修女(外界との接触を極端に避け、独房で一生祈り暮らす修道女)の伝記作成をライフワークとする司祭デュヴァル。 ただ困ったことに筆が止まるとこの司祭、実際に若い女を拉致監禁・自...
いかにも映画化されそうなまとまりとオチでしたが、面白く読めました。 時は1960年代、14世紀に実在した隠修女(外界との接触を極端に避け、独房で一生祈り暮らす修道女)の伝記作成をライフワークとする司祭デュヴァル。 ただ困ったことに筆が止まるとこの司祭、実際に若い女を拉致監禁・自分の手で「隠修女」に仕立て上げないと書き進められない。 隠修女クリスティーンの伝記を書き上げることこそが己の聖なる使命であり贖罪だと考える彼は「ビートルズを聞き、煙草を吸い、ヒッピームーブメントの最中にある現代の女性」でも神への扉は開ける、という狂信的な思い込みも持っている。 そうして選ばれたのがワイン商社に勤める若く魅力的な女性マーダ・スチュアートであった。 密室に監禁されたマーダを「理想の隠修女クリスティーン」に育てようとして聖書に関する様々な教育をはじめる司祭デュヴァル。 逆らえば殺される。だが、監禁の恐怖と独房の暗闇の中でもマーダは諦めてはいなかった。 ストーリーは監禁する者=指導者、拉致被害者=敬虔な生徒という緊迫した関係と、司祭のつづる14世紀の物語が交互に展開していく。 はじめはマーダを「理想の隠修女クリスティーン」に近づけようとするデュヴァルだが、やがてマーダの行為をクリスティーンのものとして彼の記述する伝記は変化してゆくのだった。 マーダにとっても恐れ、憎むはずのデュヴァルの存在が大きなものへと変わっていた。 あとがきに『羊たちの沈黙』が引き合いに出されるのも納得。レクター博士とクラリスの緊迫した関係を思い起こされる心理の駆け引きが見所。 それだけに後半の安易な猟奇展開がすこし残念。
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中世の雰囲気を残す、イギリスの田舎町シア。 そこに越してきた、マーダはある日、目を覚ますと、暗い独房の中にいた。 彼女はデュヴァルという司祭に監禁されてしまったのだ。 彼は、中世の隠修女クリスティーンのことを研究しており、 その経験と精神の道程を再現すべく、女をさらってきては独房...
中世の雰囲気を残す、イギリスの田舎町シア。 そこに越してきた、マーダはある日、目を覚ますと、暗い独房の中にいた。 彼女はデュヴァルという司祭に監禁されてしまったのだ。 彼は、中世の隠修女クリスティーンのことを研究しており、 その経験と精神の道程を再現すべく、女をさらってきては独房に閉じこめ、 同じような体験をさせていたのだ。 今までにも数人がさらわれ、そして教化できなかったため、彼に殺されていた。 マーダはその強靱な精神力によって、デュヴァルに学ぶ振りをしながら数ヶ月を耐え、 ついにクリスマスの夜に独房から出されて一緒に食事をするまでに信用を得るのだが…… 隠修女というのは、中世にあった信仰の一形態で、 修道女が狭い独房の中に入り、そこから外には出ず、 外界との接触も必要最小限しか取らないで、そこでずっと過ごすというもの。 ケッチャム度は期待はずれだったけど、 内容的には緊張感あふれててなかなか面白かった。 ただ、ラストはあまり効果的ではないような。 それと、途中で出てきた女の子はなに?
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陰修女の伝説に囚われたデュヴァルと偶然彼に出会ってしまったマーダの心理的な戦いが興味深いサイコ・サスペンス。教会や歴史の設定のディテールの暗い雰囲気もいい感じ。
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