後漢書(8) 列伝

吉川忠夫(その他)

• 内容紹介: 内容:列伝
• 販売会社／発売会社: 岩波書店/
• 発売年月日: 2004/11/19
• JAN: 9784000088688

商品レビュー

2015/07/19

登龍門の出典？　黨錮列傳第五十七／李膺傳。
174頁注10末：若（も）し覇王の余義を懐（した）い，理乱の遺風を猟（ふ）むは，昭奚恤此に在り。
　「もし」ではじめるのであれば，「ふむは」はまずいのでは？
→覇王の余義を懐（した）い，理乱の遺風を猟（ふ）むが若きは？
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孔融傳：
・317頁注17：何を以てか朱を黜く。
＝⇒何を以てか朱を黜くる。
319頁注：懿伯は敬叔によって殺されたのである。
根拠未詳。『禮記』鄭玄注「敬叔有怨於懿伯，難惠伯，故不入」。敬叔は懿伯をうらんでいた。しかし，「殺した」とは書いていないと思う。『左傳』昭公三年 孔穎達疏「敬叔，即此敬子也。懿伯是惠伯之叔父，為人所殺。及滕郊，遇懿伯之忌，逢其讎也。敬叔不入，以禮惠伯，欲使惠伯報叔父之讎，殺彼人也。惠伯以公義不可，先入受館」。『左傳』孔穎達疏によれば，懿伯は殺されたが，敬叔以外の誰かに殺された，と書いてあるのだと思う。