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故郷 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社/ |
発売年月日 | 2004/11/18 |
JAN | 9784087477580 |
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故郷
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商品レビュー
4
7件のお客様レビュー
1997年に刊行された水上勉晩年の長編。もともとは、1987年から京都新聞や福井新聞などに連載されていたとのこと。水上の故郷・若狭が舞台であり、原子力発電所の林立とともに大きく変貌した故郷への愛憎が描かれている。
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- ネタバレ
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作品を読む時は、刊行年と著者の刊行時の年齢を確認し、その時代背景を思い浮かべながら読み始めています。(時代物は、作品の舞台になっている時代ですがw)。水上勉「故郷」612頁、1997.6刊行、2004.11文庫。小林一茶は年老いてから故郷(信州)に帰った。山も川も森も谷も、すべての虫や草木もが、故郷は生きている。故郷の有難さ。若狭の最西端、冬の浦。原発による辺境の近代化、経済発展、働き口、補償金・・・。一方で、昔ながらの風習や行事の変質。でも、いちばん肝心なのは「人間」人間の考え方であり、故郷への思い。
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夕方の車窓から眺める地方の村々や田園風景は、瞬く間に後方へ過ぎ去っていくが、時おり年配らしき人物の姿が目に入ると、ここにも悲喜こもごもの様々な人生の物語が散りばめられているんだ、と思い起こさせてくれる【水上勉】の長編小説である。著者の故郷である福井県を舞台に、遠く離れていた故郷に...
夕方の車窓から眺める地方の村々や田園風景は、瞬く間に後方へ過ぎ去っていくが、時おり年配らしき人物の姿が目に入ると、ここにも悲喜こもごもの様々な人生の物語が散りばめられているんだ、と思い起こさせてくれる【水上勉】の長編小説である。著者の故郷である福井県を舞台に、遠く離れていた故郷に集う家族の心境が綿綿と語られていく。“原発銀座”と揶揄されて久しい福井県沿岸に生活基盤を築いてきた人々、帰郷して故郷の風景を眺める人々の心情を淡々と描きつつ、生きとし生けるものへの慈しみを謳いあげた、心深くに沁み入る一篇である。
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