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この世界のぜんぶ 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2004/11/25 |
JAN | 9784122044470 |
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この世界のぜんぶ
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この世界のぜんぶ
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
この世界のぜんぶ 春夏秋冬に分けた章立てで、33篇の詩が配置されています。 33篇をさらりと読んでしまって、”あー、やっぱり詩集を読む才能がないんだなー”とちょっとだけ自分に失望して、”やっぱり詩はつまらない”と言い訳をした後に、クリスマスという章の「この世界のぜんぶ」という一篇を読んで、とても嬉しくなりました。 池澤氏の思想そのものの一篇。著作権の問題はあるかもしれませんが、是非読んで考えてみて下さい。 人の限界とその可能性を。 この世界のぜんぶ この世界のぜんぶを きみにあげようと思ったけど 気がついてみれば この世界はぼくのものではなかった ぼくがもっているのは この世界のほんの一部 一個のパンと一本のワイン それに一枚の毛布 これを二人で分けようと言ったら きみは受け取るかい? これだけを持って 一緒に旅に出るかい? 足りないのなら 言葉を少し添える 実はもう添えてあるんだ これがこの詩なのさ 一緒に来るかい? ”竹蔵は是非ご一緒させていただきます。” 竹蔵
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春、夏、秋、冬。季節と戯れるようにぼくから言葉が紡ぎ出される。池澤夏樹さんのやさしくてかわいくてあったかい、話しかけるような文章表現は好きです。1945年と1917年生まれのコンビとは思えないくらい若々しくて柔らかな感触の作品です。
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私、残念なぐらい詩心がなくて、詩を読んでも「なんとなく好き」と「よく分からない」くらいの区別しかつきません。あ、あと「美文に萌えた!」とかはあるかな。 今回は「なんとなく好き」。肩肘張った美文ではない、淡々と飾らないテイストでした。身近な生き物や、季節や、子どもや……そういう...
私、残念なぐらい詩心がなくて、詩を読んでも「なんとなく好き」と「よく分からない」くらいの区別しかつきません。あ、あと「美文に萌えた!」とかはあるかな。 今回は「なんとなく好き」。肩肘張った美文ではない、淡々と飾らないテイストでした。身近な生き物や、季節や、子どもや……そういうものを柔らかい文章で綴った詩が多かったです。池澤さんならではの、世界への透明で愛情深いまなざしが感じられて、とてもほっとする感じ。
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