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荒俣宏の不思議歩記
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 毎日新聞社/ |
発売年月日 | 2004/11/20 |
JAN | 9784620317120 |
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荒俣宏の不思議歩記
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
荒俣宏のフィールドワーク。新聞に寄稿されたエッセイ。 この中で気になるエピソードがあった。荒俣さんと付き合いがあった慶応大学の生物学者磯野先生のワープロの話。磯野先生は原稿や書類は全て長年愛用の一行ワープロで作成していた。ある時1行ワープロで作った大事なデータが壊れてしまったが、それをまた1行ワープロで作った。そういう事態になっても、FAX等での依頼は一切受けなかった。編集者泣かせの頑固な人だったらしい。 磯野先生には、我家の母方の家系調査(江戸の博物画家毛利梅園)で大変お世話になり、お礼の贈り物を送ったが、頑として受け取らず返送されてきた経緯があった。母が世間の常識が通用しない変わった人だとこぼしていたが、荒俣さんのエッセイを読んで納得した。
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博物学などさまざまな分野に興味を持ち、世に出した本は数知れず、荒俣宏の日常を記した随筆集が今回の本だ。 発行されたのは2004年の古本だが、「アリャマタ、こんなところに珍奇なものが・・・・・、」というように、一般人では遭遇しないことに出くわす著者の生活の面白さが見えてくる...
博物学などさまざまな分野に興味を持ち、世に出した本は数知れず、荒俣宏の日常を記した随筆集が今回の本だ。 発行されたのは2004年の古本だが、「アリャマタ、こんなところに珍奇なものが・・・・・、」というように、一般人では遭遇しないことに出くわす著者の生活の面白さが見えてくる。 昨日、テレビ東京の「出没!アド街ック天国」で、日本橋兜町・茅場町を取り上げていた。 荒俣は、兜町にある明治44年に創業した山二証券の古いビルを取り上げている。昭和11年に建てられたスパニッシュ様式の建物で、3階の軒にスペイン瓦を載せていて、装飾のついた大きな丸窓が特徴だ。 山二という名前に興味があり、日本橋周辺の名建築を紹介する記事を書くことになったので、中に入って聞いてみた。 すると、「山一証券の先輩が、温情をこめて、山一と競える会社に成長するよう、山二の屋号をつけてくれたそうです」と言われた。 建物に関しても、「当時の支配人が神経衰弱になるほど設計に苦心したそうで、兜町一の豪華な建物です」と述べた。 顧客の中には文学者の永井荷風もいて、山二証券が所有する花風の手紙が載っている。 珍しい魚と言えば、リュウグウノツカイだ。このリュウグウノツカイの完全標本を拝める所がある。山口県萩市にある萩市郷土博物館だ。 もとは、田中市郎という旧制萩中学の教諭で、博物科の講義担当した。そして、魚市場に足繁く通い、珍しい魚を発見して標本を作成した。その成果が私設博物館だ。後に市は収集品の寄贈を受けて、今の郷土博物館を設置した。 リュウグウノツカイは、尾の先までついた完全な標本はなかなか手に入らなかった。網にからんで切れたり、魚に食べられてしまい、難しかったようだ。 それでも田中は、昭和16年に完全な形でのリュウグウノツカイを手に入れることができた。 荒俣宏の日常には不思議なことにあふれているなあ。そういう星のもとに生まれた人なのかな。
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"あらゆることに興味を持ち、知らないものは調べて学び、また詳しくなる。 気になることがあれば、現地に行って話を聞くのであろう。 仕事というか、趣味というか、とにかく話題の広さにただ驚く。 世の中にはすごい人がいるものだと感心しきり。"
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