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脳はなぜ「心」を作ったのか 「私」の謎を解く受動意識仮説
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2004/11/15 |
JAN | 9784480842657 |
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脳はなぜ「心」を作ったのか
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商品レビュー
3.8
25件のお客様レビュー
ロボット工学の研究者が至った「人間の心の真理」について書かれた本。 ・自分とは、外部環境と連続している存在 →わかる ・「意識」は主体的な存在ではなく、脳の中で無意識に行われた自律分散演算の結果を、受動的に受け入れている存在 →わかる ・その「意識」はエピソード記憶のためにある...
ロボット工学の研究者が至った「人間の心の真理」について書かれた本。 ・自分とは、外部環境と連続している存在 →わかる ・「意識」は主体的な存在ではなく、脳の中で無意識に行われた自律分散演算の結果を、受動的に受け入れている存在 →わかる ・その「意識」はエピソード記憶のためにある →わかる ・さらにその「意識」の中にある〈私〉の正体は無個性なクオリアの錯覚 →わかる ・〈私〉は脳の錯覚現象。こんなの地球上に星の数ほどもあるから自分の一つがなくなってもなんでもないし、死んでも大丈夫。死は怖くない。 →わからない… 私にとって、死ぬのが怖いというのは、苦しむのが怖いというのと同義なので、これを読んで死ぬのが怖くなくなるかというと全くそんなことはない。ちょっと飛躍している気がする。 でも、受動意識仮説は興味深かったし、文系の人間でもわかるように書かれていておもしろかった。自己に対する新しい視点を持つことができ有益だったと思う。
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クオリアとは、五感から得た情報と、心の内部から湧き出てきた情報を、ありありと感じる質感。 膨大な脳神経の活動の中から特徴的なものに注目して、それを個人としての体験に変換したものが意識であると、著者は言う。意識はエピソード記憶をするために生じたもので、それによって高度な認知活動が...
クオリアとは、五感から得た情報と、心の内部から湧き出てきた情報を、ありありと感じる質感。 膨大な脳神経の活動の中から特徴的なものに注目して、それを個人としての体験に変換したものが意識であると、著者は言う。意識はエピソード記憶をするために生じたもので、それによって高度な認知活動ができるようになった。意味記憶よりも後に獲得されたものである。 すべての脊椎動物は、中枢神経系を持ち、大脳新皮質もあるので、知情意、学習と記憶を行っていると思われる。哺乳類のほか、鳥類も、いつ何が起こったかを記憶しているので、意識を持っていると言える。 行動には3つの方法がある。1つ目は、フィードバックに基づく、脊髄反射のような場当たり的な行動。2つ目は、フィードバック誤差学習による逆モデルで表される試行錯誤的な行動。3つ目は、頭の中で行動のシミュレーションをする順モデルを用いたイメージトレーニングとして表される行動。
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プロローグを読んでいる限りはかなり大風呂敷を広げて断言してしまっているように思う。大丈夫なのか? もしかしてトンデモに手を出してしまってはいないか? 読み進めていくと決してトンデモではなく意識と身体、さらに自意識のシステムが語られる。ニューラルネットワークをあたかもそれ自体が人格...
プロローグを読んでいる限りはかなり大風呂敷を広げて断言してしまっているように思う。大丈夫なのか? もしかしてトンデモに手を出してしまってはいないか? 読み進めていくと決してトンデモではなく意識と身体、さらに自意識のシステムが語られる。ニューラルネットワークをあたかもそれ自体が人格や意思を持つごとく小人たちと名付けてみたりとアイデンティティーを揺さぶるような扇情的な記述が並ぶが「利己的な遺伝子」やダーウィン、フロイトなどの一種パラダイムシフトにはなっておらず、ミスリーディングに思えてしまう疑義が生まれてしまった。 実際の最終章である第4章が、それまでのクール、もっと言うと冷淡な挙述から一転し、やたら熱くなる。結局これがやりたかったのだとわかる。宗教をこちらがびびるほど否定、人権意識を拡大し、アジテートしてくる。その論調が少しかわいいのだ。
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