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きみはにんげんだから 大岡信詩集 詩と歩こう
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きみはにんげんだから 大岡信詩集 詩と歩こう

大岡信(著者), 水内喜久雄(著者), 大岡亜紀

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きみはにんげんだから 大岡信詩集 詩と歩こう

定価 ¥1,540

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 理論社/
発売年月日 2004/11/01
JAN 9784652038451

きみはにんげんだから

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2015/01/02

私が一番気に入った詩 朝の頌歌 朝は 白い服を着た少女である 朝は  谷間から 泉から 大空から 野末のささやかな流れから 朽ちた木橋のたもとから その純白の姿を 風に匂わせながら静かに現れる 霧が無数の水滴となって 静かに静かに降りそそぐ 黒い柔らかな土に 冬を蹴とばし...

私が一番気に入った詩 朝の頌歌 朝は 白い服を着た少女である 朝は  谷間から 泉から 大空から 野末のささやかな流れから 朽ちた木橋のたもとから その純白の姿を 風に匂わせながら静かに現れる 霧が無数の水滴となって 静かに静かに降りそそぐ 黒い柔らかな土に 冬を蹴とばして萌え出た薄緑の若菜に 朝のしじまに籠る家々の屋根に しづしづと降っては 新鮮な色に映える その時 霧の中には 清らかな髪の少女が微笑み やがて地上は朝の歓びに溢れる 歓びは 朝の巻毛にしたたる すっきりとすきとほった 清い髪の中に宿るニンフである 日が霧の彼方に 羞じらひつつ 紅らみながら昇って来ると 地上にはほのかな弦の音が響いて やがて 人々は 霧のひそかな手に目覚めつつ 今日も生命の歓喜に満ちて 無限の歴史の連鎖の一環を作り出す

Posted by ブクログ

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