青空のように君は笑う 僕らが起こしたちょっとした奇跡 コバルト文庫

小池雪(著者)

• 販売会社／発売会社: 集英社/
• 発売年月日: 2004/12/10
• JAN: 9784086005265

商品レビュー

2010/03/15

二冊目の「ふわふわの兄貴」が好きだったので、逆行。

まだまだ文体が幼いというか、安定しないのだけど、
書きたいものが、たくさんあるんだなあというのは伝わる。

ジュニアが、良い。
文武両道を掲げる、天才で筋トレが趣味のジュニアが。

2009/10/31

「町工場モノ」というかなり数少ないであろう萌えジャンルのお話。
主人公女の子なんですが何だか１番男前な主人公です…。
言うなれば建前は「ただの女子高生アルバイト」のハズなのにいつのまにか女王になってる(大笑)。ボロ工場だった蟲明工場の面子をとりこ？にし、遂にはワガママやんちゃ坊主テッシーまで手なづけてしまいます。
しかもあくまで女王（でも全然女らしくない、むしろおっさん)モード、媚を売ったりは全くしていません。むしろすんげぇ失礼。
しかしこの設定（最終的には個性溢れる面子こそが蟲明工場の商売道具に！）なのに蟲明面子は美形だらけとかいう大嫌い設定でなく、むしろ一応美形設定はテッシー坊一人、あとはジャニーズ系君なヨシロー君ぐらいで、他はデブ有りマッチョ有り地味おじさんありヤンキー有りというのが最高！
しかも皆美形とかいう設定付けられるよりよっぽど素敵なのです。

オイオイと思ったのは急激な主人公岡町環の女王への変身ぶりでしょうか。
なんで皆生意気女子高生に従うんだ？と思いつつ、なんだかこういう女王オーラをまとった人って実際いますよね。
人の上に立つ向きな。
というか結構皆凄い人なのにあえて蟲明工場を選ぶ、というお話。
何だかんだで地味王の社長さんの人徳勝ちかもしれません。
岡町リーダー（本編・マッチョの社長ジュニア命名)を入れたのも社長ですから。