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ヘレネー誘拐・トロイア落城 講談社学術文庫
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ヘレネー誘拐・トロイア落城 講談社学術文庫

コルートス(著者), トリピオドーロス(著者), 松田治(訳者)

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ヘレネー誘拐・トロイア落城 講談社学術文庫

定価 ¥704

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 2003/02/10
JAN 9784061595866

ヘレネー誘拐・トロイア落城

¥660

商品レビュー

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2017/08/25

大前提を否定するわけではありませんが、ヘレネ誘拐の場面はイーリアスにも記載がなく、傾国の美女ヘレネが何を考えてたのか分からない。親に決められた意に添わぬ相手と結婚させられ、ふと現れた若いパリスに口説かれて、全てを捨ててトロイアへ。無理もないかも知れないけれど、せめて娘は連れてって...

大前提を否定するわけではありませんが、ヘレネ誘拐の場面はイーリアスにも記載がなく、傾国の美女ヘレネが何を考えてたのか分からない。親に決められた意に添わぬ相手と結婚させられ、ふと現れた若いパリスに口説かれて、全てを捨ててトロイアへ。無理もないかも知れないけれど、せめて娘は連れてってほしかったかなぁと。 しかしこの本を読む限りでは、あまりヘレネに同情はできない。パリスの審判で世界一の美女と名指しされたのがなによりの不幸かも知れませんが、自分から率先してメネラオス王のもとを離れておきながら、娘の夢では誘拐されたと話し、パリスの死後はその弟と再婚。木馬が神殿に運ばれた際には中にギリシャ兵がいることを知った上で奥さん達の名前を出して動揺させ、そのくせ最終的には海上のギリシャ軍に目印のたいまつを振る…と。でも絶世の美女がやると、反感よりもより興味を持ってしまう。ますます知りたくなってきます。 この本には作者の違う二人の作品が収録されています。どちらもギリシャ文学の衰退期に書かれたようですが、ギリシャの出身ではない二人が残しているというのが、永続性と影響力を表しているように思われます。解説文がとてもわかりやすく、文学史の入門講座のようで、教養が身に付いたような気分になれました。

Posted by ブクログ

2009/11/18
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※このレビューにはネタバレを含みます

『ヘレネー誘拐』 ペレウスとティティスの結婚式。招待されなかったことを恨んだ女神エリスの陰謀。一番美しい人へと書かれた黄金の林檎。林檎をめぐり争うヘラ、アテネ、アフロディーテの3人の女神。審判役に選ばれたパリス。パリスに贈られる女神からの見返り。 『トロイア落城』 エペイオスの木馬作成。シノーンを残し撤退したと思わせたギリシア軍。木馬をトロイアに運び込むことを反対したラオコーンの悲劇。運び込まれた木馬。木馬に語りかけるヘレネー。夜中の惨劇。燃え上がるトロイアの城。  2003年3月7日購入  2003年3月11日読了

Posted by ブクログ

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