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秘戯 フランス書院文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | フランス書院/ |
発売年月日 | 2003/08/10 |
JAN | 9784829612095 |
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秘戯
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秘戯
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熟年男の出会いと別れと再スタート
通勤時の電車内で読めそうな手軽さのある熟年向けの作品。五十男がひょんなことから若い女性2人と知り合い、関係を結び、そして別れていく。別れに悲愴感が漂わないのは、崩壊直前ながらも主人公には家庭があり、情交の際には双方とも愛を囁くものの、そこには若さに溢れ、一途に溺れるような激しさは...
通勤時の電車内で読めそうな手軽さのある熟年向けの作品。五十男がひょんなことから若い女性2人と知り合い、関係を結び、そして別れていく。別れに悲愴感が漂わないのは、崩壊直前ながらも主人公には家庭があり、情交の際には双方とも愛を囁くものの、そこには若さに溢れ、一途に溺れるような激しさは無いからである。良くも悪くも大人である。弁当屋で知り合う1人目のヒロインと距離が縮まるきっかけはやや唐突。2人目に至ってはかなり非現実的である。しかし、この2人には正反対の魅力が与えられており悪くない。そして、なんとも羨ましいことにヒロインの方から迫られるのである。主人公がしきりにヒロインを癒しの存在だと口にするが、ヒロイン達も同様だったのであろう。どちらも都会で奮闘する(しかも片方は社会から脱落しかけている)孤独な女性である。主人公もまた会話の途絶えた妻、引きこもりで過食症の息子、反抗的で失恋後に拒食症を患った娘に囲まれてにっちもさっちもいかなくなっている。主人公の逢瀬には現実逃避が多分に含まれている。それでもヒロイン達に我が娘の姿を重ね、触発され、彼女達の自立と再スタートを見届け、別離を味わうことで主人公自身も家族の絆を再び取り戻そうと思い至るところで話が終わる。こうして新たな旅立ちを迎える中で、自ら命を絶つ主人公の親友の存在が対極に位置している。誰でも新しい目標を見つけて再スタートできる訳ではないとの無常と寂寥を漂わせている。エッチシーンは総じて淡泊ながら要所を押さえたもので不足が無いとは言えないが、まぁ許容の範囲内。裸エプロン(それも赤!)も登場するし、親友とホステスとの情交も描かれている。控えめで慎ましやかなホステスが、親友の求めに応じて羞恥心を取り去った後のギャッブが可愛らしくもいやらしくて妙にそそられる。
DSK