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絆 日本推理作家協会賞受賞作全集 57 双葉文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 双葉社/ |
発売年月日 | 2003/06/12 |
JAN | 9784575658583 |
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絆
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第41回日本推理作家協会賞。 夫を殺した罪を認めている被告人・奈緒子だが、その弁護人は一転、無罪を主張している。奈緒子は秘密を守るために嘘の自白をし、殺人罪をかぶろうとしているようだ。原島弁護士によって、奈緒子の過去の秘密が暴かれていく。 舞台はず~っと法廷内、という異色のミステ...
第41回日本推理作家協会賞。 夫を殺した罪を認めている被告人・奈緒子だが、その弁護人は一転、無罪を主張している。奈緒子は秘密を守るために嘘の自白をし、殺人罪をかぶろうとしているようだ。原島弁護士によって、奈緒子の過去の秘密が暴かれていく。 舞台はず~っと法廷内、という異色のミステリー。新聞記者である主人公の目から見た構成になっている。 弁護士は、証人への尋問でことごとく被告人の無罪の可能性を引き出していき、過去の被告人の秘密を知る証人から証言を聞きだしていく。逆転裁判の醍醐味が詰まった作品というだけでなく、被告人の利益とは何ぞや、また、精神薄弱者の人生とは何ぞや、までも描いた良作。
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日本推理作家協会賞(1988/41回) イメージ参照(http://blogs.dion.ne.jp/kentuku902/archives/6725066.html)
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法廷ミステリ作品。力作だ。知的障害者問題をテーマに取り上げている。夫殺しの罪で起訴された弓丘奈緒子は、事実関係を全面的に認めた。だが、弁護人の原島は無実を頑強に主張する。被告人の全面自供に対し、弁護人が無実を主張するという法廷ドラマの幕開けにまず驚かされる。公判が進むにつれ、暴...
法廷ミステリ作品。力作だ。知的障害者問題をテーマに取り上げている。夫殺しの罪で起訴された弓丘奈緒子は、事実関係を全面的に認めた。だが、弁護人の原島は無実を頑強に主張する。被告人の全面自供に対し、弁護人が無実を主張するという法廷ドラマの幕開けにまず驚かされる。公判が進むにつれ、暴かれていく被告人の過去。ストーリー展開がスリリングでスピーディ。ページを繰る手が止まらなかった。真実を隠さなければならなかった人たちの心の内面に切り込んでいる。犠牲、絆の意味を問いかける。人間だれもが背負っている重荷について考えさせる話だった。この作品は1988年、第41回日本推理作家協会賞長編賞受賞している。候補作品には他に東野圭吾『学生街の殺人』、船戸与一『猛き箱舟』があった。その2作も読んだが、3作は趣がまったく異なる。3作とも好きな作品だ。この『絆』には最も社会性の高い作品という印象を受けた。
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