毛沢東を超えたかった女

松野仁貞(著者)

• 販売会社／発売会社: 新潮社/
• 発売年月日: 2003/07/20
• JAN: 9784104614011

商品レビュー

2024/06/03

映画「芙蓉鎮」のリウシャオチンのを書いたもの。
大女優の表と裏、この裏がとても凄まじい。
是非読んでもらいたい一冊。

2013/08/24

映画｢西太后」「芙蓉鎮」で２つの異なったタイプの女性を演じて圧倒的な演技力を見せ、80年代の中国映画界だけでなく、中国の戦後そのものを代表する女性になったという劉暁慶。比肩する人物は毛沢東と鄧小平しかいないとうそぶいていたというそうです。確かに日本でも知られている女性です。昨年の正月は彼女の脱税逮捕で中国中が揺れたという。脱税額２億円以上というもの凄い額が中国の貧富の差が極めて大きくなっていることを教えてくれます。ハリウッド並みの派手なゴシップが頻発しているという中国映画界の事情も分かり興味深いものがありました。未だ貧しい時代だった駆け出しの女優時代に比べ、中国そのものが大きく変貌し、豊かな社会になっていくのに伴い、チャイニーズ・ドリームを実現した女性の栄光と奈落は小説を超えるドラマです。あまりにも勝気な性格は映画の西太后そのもの、そして映画女優から共産党の幹部に昇っていく様は江青女史を彷彿とさせるものがあります。1950年生れと私と同じ世代であり、文化大革命の影響を受けた爪あとの大きさも感じさせられます。

2012/03/12

ノンフィクションとしての出来は悪い。資料をまとめるのがやっとだったレポート、という感が強いのだ。
(お金を払ってもいない借りた本なのに言いたい放題w)

彼女の人間性は中国人の典型らしいが、規模は違うが同じような考え方の人間から最近迷惑を受けているだけに苦笑い。
多かれ少なかれ中国人は彼女のようだと言うのなら、いくら人口が多いと言っても世界の中では一部なのだから、普通の常識が持てない国民は移民もせずに、ずっと中華国内に居てくださいw。
私が個人的に知っている中国人の数など多寡がしれているが、今のところこんなのは1人だけ。