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たかがバロウズ本。
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 大村書店 |
発売年月日 | 2003/02/25 |
JAN | 9784756330161 |
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たかがバロウズ本。
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商品レビュー
5
4件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
正直バロウズの作品よりこの本のほうが面白かったしためになった。ハッシュ関数を使って文章の経済的価値算出したりとか、スプリクトによる機械文学の世界を考えてみたりとか。文系のぼんやりした観念の世界へ物理を武器に切り込んで行くのはカッコイイ。 小説を数字で測るのは、文学というロマンを壊すようでうっとおしがられるやり方かもしれないけど、でも納得するデータを出してもくれるんだよな。そして対費用効果の計算ずくめで出来た小説があったら、それはやっぱり大ベストセラーになるのか? しかし、バロウズは非経済的な小説だけど面白いし、人間の感傷みたいなのがないと小説って味気ないのかも? ・・・と何かとたくさん考えられて楽しかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
かのウィリアム・バロウズについてこれでもかというくらいがっつり調べて、考察した本です。 単純にバロウズ本人に関する情報も多い上、当時の経済情勢を考慮したり、カットアップの効用を計算して測定しようとするなど相当の本気が伺えます。 そしてバロウズが自由を求め、それに失敗したという結論は面白い。 面白いというより、ビートニクに対して持っていた「作家本人のキャラはたってるが、作品は読んでもよく分からないし何がすごいのか説明出来ない。」という状態を打破してくれます。 終盤で語られる「自由」の部分で話が逸れて行っているような印象がありますが、それほど抵抗なく一応の理解は出来ます。 おそらくそれは「自由」という言葉の意味が明確ではないからでしょうがバロウズ自身が言葉の制約からの「自由」と権力構造からの「自由」を強引につなげてるのでよしと出来るでしょう。 ただ、他の人に対してボロクソ言うのはちょっと・・・。もちろんそうする資格はあるだろうけど。
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山形浩生 の明晰な思考に基く時に熱く、時に冷たい視線が良い。 いつしか バロウズも実は頑張ってたんだよ。 という同人誌を読んでいるような印象を抱き、 バロウズも実は失敗したんだよ。 という印象を抱き、異様なもの哀しさを感じる。 --- 余談だが、やおい っ...
山形浩生 の明晰な思考に基く時に熱く、時に冷たい視線が良い。 いつしか バロウズも実は頑張ってたんだよ。 という同人誌を読んでいるような印象を抱き、 バロウズも実は失敗したんだよ。 という印象を抱き、異様なもの哀しさを感じる。 --- 余談だが、やおい っぽいな、おれの文。そう感じるのはおれだけだろうけど。
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