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国銅(下)
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帚木蓬生(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/
発売年月日 2003/06/25
JAN 9784103314127

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商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2018/11/27

 奈良の大仏を作るための銅を精錬する人足が、大仏造りにかり出され、作業に従事する苦難の生活を描いた歴史小説。銅の精錬や大仏建立の様子が詳細に描かれており、今わかっている歴史資料を基に当時の過酷な勤務ぶりが見事に表現されている。上下各300ページに及ぶ長編ながら、夢中で読み進められ...

 奈良の大仏を作るための銅を精錬する人足が、大仏造りにかり出され、作業に従事する苦難の生活を描いた歴史小説。銅の精錬や大仏建立の様子が詳細に描かれており、今わかっている歴史資料を基に当時の過酷な勤務ぶりが見事に表現されている。上下各300ページに及ぶ長編ながら、夢中で読み進められた。

Posted by ブクログ

2017/04/22

溶銅が大仏の体に流れ込む様はまるで赤い大蛇が大仏に走り寄っていき、辺り一面の白い 煙の上には命を注がれた仏の顔があった・・。 「大仏の建立」という名の重厚で荘厳な絵巻物が、目の前で繰り広げられる感覚に陥る読後感。 人足である国人だが、課役に負われながらも様々な出会い別れを経験し失...

溶銅が大仏の体に流れ込む様はまるで赤い大蛇が大仏に走り寄っていき、辺り一面の白い 煙の上には命を注がれた仏の顔があった・・。 「大仏の建立」という名の重厚で荘厳な絵巻物が、目の前で繰り広げられる感覚に陥る読後感。 人足である国人だが、課役に負われながらも様々な出会い別れを経験し失意の時でさえ月下で漢詩学びに当てる、その生き方は恩師、影信の言葉「仏は自分自身で、心に在するもの」と悟りきった生き方だったのか?ただ一人課役を終えて長門に戻り待ち受けていた二つの死は余りにも物悲しく切ない。もう一度精読したい作品。

Posted by ブクログ

2014/11/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

十数名の職人とともに奈良の都で大仏造成の大事業にたずさわる国人。勤勉勤労であり、薬草の知識や漢字が読める知性を買われて引き立ててくれる人も多いが、彼の心はふるさとに残した初恋の女にあるのか、それとも。 主人公がかなりイケメンすぎるのと、ヒール役といったものがないため、物語のうねりとしては勢いを失っている感はある。 大仏建立や悲田院など歴史的キーワードは出てくるが、あくまで架空の下層の人物からの視点であって、有名人はいっさい出てこない。(光明子らしき?女人は出てくるが)。聖武天皇、行基は間接的にでてくる。 学もあり、素直で、才能もある。このまま都に留まって出世するのかと思いきや帰郷を選ぶのは、作者の生き方と重なるような気がする。地方から華やかな都会へ憧れたものの、都市の喧噪や欲望に忌み疲れた者にとってはよく分かる境地である。 貨幣偽造や威張り腐った高僧というのは、現代でも通ずる皮肉。 資料を丁寧に渉猟したのか、当時の市井の民の暮らしぶりや造成工事の様子などが詳述されている。歴史小説、労働小説の力量としては申し分ない。

Posted by ブクログ

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